文章が苦手な人へ贈る「初心者のためのウェブ文章入門」の第2回目は、「文章の型」についてお伝えします。文章が苦手な人の中には、基本的な「型」を知らないためにスムーズに執筆が進まないケースがあります。1つでも苦手を払しょくするため、本コラムでは代表的なウェブ文章の型を5種類紹介します。
覚えておきたいWebページの基本構造と名称
「型」の説明に入る前に、まずはWebページの各名称と役割を覚えておきましょう。
1. キャッチコピー
キャッチコピーは、文中の中で最もいいたいことや本文の内容を短くまとめた文章です。短いとは言っても、本文まできちんと読んでもらえるかの成否を担う役割があり、ウェブ文章の中でも最も重要な要素の1つです。
2. 本文
本文部分は、ウェブ文章の中では一番ボリュームが多い要素であり、「見出し」「箇条書き」「リンク」など複数要素と組み合わせて構成されます。
- 2-1. 大見出し
ページごとに配置する「題名」にあたる文章です。ページの一番上に一度だけ使用するのが一般的です。 - 2-2. 中見出し、小見出し
本文の途中に配置される見出しです。段落ごとに設置することで文章を読みやすくする効果があります。必要に応じて複数回使用します。(本文の内容によっては複数回使用しない場合もあります) - 2-3. 箇条書き
複数の項目を「●」や「・」を使って、分割して記載する表現方法。1つの文章でまとめてしまうと、読みにくくなってしまう場合などに有効です。 - 2-4. リンク
他ページへジャンプさせるための機能です。紙媒体にはない、ウェブ文章特有の機能になります。
3. 最後の一押し
「ご購入はこちら」「まずはご予約を」「お申し込みは今すぐお電話で」など、読後の行動を促すフレーズを入れて締めます。
文章ごとの型についてポイントを押さえておこう
各文章パーツの名称を覚えたら、次に文章の種類ごとの「型」についてポイントを押さえておきましょう。ここでは、代表的なウェブ文章のスタンダードな5種類の雛形を紹介します。
※サンプルの文中に登場する人物、団体、会社名などはすべてダミーです。
会社概要の基本型
企業のホームページには必須の「会社概要」(会社案内)ページの雛形です。会社の情報(代表社名、住所、事業内容などを記載する覧)は、表組みで作成すると見やすくなります。
1. 会社もしくは代表者の写真 | 会社の外観やオフィスの様子がわかる写真を掲載します。 |
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2. キャッチコピー | 短い言葉で会社の強みを表した文言を入れます。 |
3. 会社の説明文 | 5~10行程度で会社の説明文を記載します。 |
4. 代表メッセージ | 代表からのメッセージを記載します。 |
5. 会社概要(表組み) | 会社概要を表組みで掲載します。 |
商品紹介の基本型
ネットショップに必須の商品紹介ページの雛形です。「最後の一押し」をお忘れなく。
1. 商品写真 | 商品の写真を掲載します。 |
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2. キャッチコピー | 短い言葉で商品の特徴やメリットがわかる文を入れます。 |
3. 商品説明文 | 5~10行程度で商品の説明文を記載します。 |
4. 購入者の声 | 箇条書きで購入者の声を入れます。 |
5. 最後の一押し | 購入を促すための一押しメッセージを入れます。 |
6. 買い物カートボタン | 最後に買い物カートへ入れるためのボタンを配置します。 |
店舗案内の基本型
飲食店やサロンなど、店舗のホームページ内で「お店の紹介」を掲載するページです。コンセプトやお店の特長などを記載します。
1. 店舗の写真 | 店舗の外観や中がわかる写真を掲載します。 |
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2. キャッチコピー | 短い言葉でお店の特徴や強みがわかる文を入れます。 |
3. 店舗の説明 | 5~10行程度で店舗の説明文を記載します。 |
4. こだわりやメリット | お店のこだわりなどを記載します。ここでは「3つ」にまとめました。 |
プロフィール文の基本型
プロフィール文は、意外とよく閲覧されているページです。人柄や簡単な経歴が伝わる内容を入れましょう。SNSやブログを運営している人は、リンクを貼っておくとよいでしょう。
1. プロフィール写真 | プロフィール写真を1枚掲載します。 |
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2. 名前、肩書きなど | 名前の他、肩書き、出身地、代表的な所属団体などを掲載します。 |
3. 経歴の説明 | 5~10行程度で経歴がわかるものを文章にして掲載します。 |
4. 資格や実績など | 資格や所属団体などがあれば、記載しましょう。 |
5. 関連サイト | 関連サイト(自社サイト)、ブログ、SNSなどがあれば、リンクを貼りましょう。 |
上記の他、受賞歴、取材・メディア掲載歴、メディア出演歴、出版・執筆、講演歴などがあれば、記載しておきます。
セミナー告知文の基本型
セミナーやイベントの告知用雛形です。特に6. の概要は大事な項目なので、抜けがないようにきっちり情報を入れましょう。
※ブログの1記事を想定していますので、キャッチコピー(記事のタイトル)が一番最初に配置されています。
1. 写真 | セミナーの内容を表す写真を1枚掲載します。 |
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2. キャッチコピー(記事タイトル) | セミナーの特長やメリットがわかる一文を記載します。 |
3. セミナーの説明文 | セミナー内容がわかる説明文を5~10行程度で文章にして掲載します。 |
4. 講師のプロフィール | 講師の経歴や資格がわかる文章を掲載します。(セミナー内容と関連性のある資格など) |
5. 対象者 | 受講する対象者を箇条書きで記載します。 |
6. セミナー概要(表組み) | セミナー概要を表組みで掲載します。とても大事な情報なので、抜けがないようにチェックしましょう。 |
7. 会場案内 | 地図や交通情報などを掲載します。 |
以上、5種類の代表的な文章の雛形を紹介しました。ウェブ文章の書き方に悩んだら、まずはこれらの雛形をマネして書いてみてください。
「第2回:ウェブ文章で覚えておきたい基本の型」はいかがでしたか?次回は、どのWebサイトにも必ず登場する「キャッチコピー」の作り方について解説いたします。お楽しみに!
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
コメント
薬機法上、たとえ利用者の声でも医薬品以外 では病気や怪我が
薬機法上、たとえ利用者の声でも医薬品以外 では病気や怪我が「良くなる・治る・和らぐ」といった表現はNGですよ。
コメントありがとうございます
コメントありがとうございます。編集部の安田です。
薬機法の観点から確認していませんでした。
現在、はじめてWEBさまを通じて筆者さんに確認しております。
(本記事ははじめてWEBさま掲載の記事を転載させていただいているものであるため、Web担編集部の判断で修正ができないため動きが遅くなってしまっていて恐れ入ります)
差し替えました
編集部の安田です。
当該内容の例を修正いたしました。
ご指摘、誠にありがとうございます。