アマゾン日本事業の売上高は約1.5兆円【Amazonの2018年実績まとめ】
この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。
アマゾン日本事業の2018年(2018年1~12月)売上高は円ベースで1兆5350億1900万円だった(2018年の平均為替レートを1ドル=111円で換算)。円ベースの伸び率は前期比15.0%増。米Amazonが2月に公表した「年次報告書」などから、2018年のAmazonの日本事業、米Amazonの状況をまとめた。
アマゾン日本事業について
ドルベースの売上高は138億2900万ドルで前期比16.1%増(2017年の日本事業売上高は119億700万ドルで、前の期比10.3%増)。
2018年の年間平均為替レート(1ドル=111円)で換算すると、日本事業における円ベースの売上高は前期比15.0%増の1兆5350億円となる。
アマゾン日本事業の売上高は直販ビジネスのほか、第三者による販売(マーチャント売り上げ)の手数料収入、定期購入サービスなども含まれる。
アマゾンに詳しい業界関係者によると、全体の流通額のうち約4割が第三者による販売で、手数料収入は平均して第三者の販売額の約10%と考えられるという(こちらをご参照)。
ネッ担編集部ではこの数値を前提に、アマゾン日本事業の流通総額をこれまで推測してきた。2015年は、第三者による流通額は約6200億円、直販による流通額は約9300億円。2016年は、第三者による流通額は7200億円、直販による流通額は約1兆800億円となり、流通総額は少なくとも1兆8000億円規模まで広がっていると推計。
2017年については、第三者による流通額は約9200億円、直販による流通額は約1兆2400億円となり、流通総額は少なくとも2兆円を超えたと推測した。
2018年も同様に流通総額を算出。第三者による流通額は約9594億円、直販による流通額は約1兆4390億円となり、流通総額は少なくとも約2兆4000億円と推測した。
なお、米Amazon、アマゾンジャパンともに流通総額を公表していない。
グローバルの販売状況
総売上高は前期比30.9%増の2328億8700万ドルだった。2017年の伸び率は30.8%だったため、規模拡大を続けながら高成長を維持している。純利益は同3倍超の100億7300万ドル。
売上高の内訳は次の通り。
- 仕入れ商品などによる製品売上(デジタルメディアコンテンツなど含む) → 1229億8700万ドル(前期比13.5%増)
- 第三者販売サービス売上など(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など) → 427億4500万ドル(同34.1%増)
- 定期購入売上など(「Amazon プライム」の会員費など) → 141億6800万ドル(同45.7%増)
- AWS(Amazon Web Service) → 256億5500万ドル(同46.9%増)
- 実店舗売上(主にホールフーズの売り上げ) → 172億2400万ドル(同197.1%増)
- その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上) → 101億800万ドル(同117.2%増)
地域別の売上高は次の通り。Amazon全体の売上高に対して日本事業が占める割合は5.9%。2017年は6.7%だったため、2018年は0.8ポイント下がっている。
- アメリカ → 1601億4600万ドル(前期比32.9%増)
- ドイツ → 198億8100万ドル(同17.3%増)
- イギリス → 145億2400万ドル(同27.7%増)
- 日本 → 138億2900万ドル(同16.1%増)
- その他 → 245億700万ドル(同42.9%増)
オリジナル記事はこちら:アマゾン日本事業の売上高は約1.5兆円【Amazonの2018年実績まとめ】(2019/02/18)
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