アマゾン日本事業の売上高は約1.7兆円【Amazonの2019年実績まとめ】
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アマゾン日本事業の2019年(2019年1~12月)売上高は円ベースで1兆7442億1900万円だった(2019年の平均為替レートを1ドル=109円で換算)。円ベースの伸び率は前期比13.6%増。米Amazonが1月30日に公表した「年次報告書」などから、2019年のAmazonの日本事業、米Amazonの状況をまとめた。
アマゾン日本事業について
ドルベースの売上高は160億200万ドルで前期比15.7%増(2018年の日本事業売上高は138億2900万ドルで、前の期比10.3%増)。
日本銀行が参考計数として公表している「東京外為市場における取引状況(2019年中)」の2019年平均レート「1ドル=108.99」を参考に、1ドル=109円で換算で換算すると、日本事業における円ベースの売上高は前期比13.6%増の1兆7442億1900万円となる。
アマゾン日本事業の売上高は直販ビジネスのほか、第三者による販売(マーチャント売り上げ)の手数料収入、定期購入サービスなどが含まれる。
米Amazon、アマゾンジャパンともに流通総額は公表していないが、2018年における「Amazon」のグローバル流通総額に占める販売事業者(「Amazonマーケットプレイス」出品・出店者)経由の割合は58%にのぼっている
また、アマゾンジャパンは「Amazonマーケットプレイス」に出品する日本の中小企業による2018年の流通総額が9000億円を超えたことを明らかにしている。
アマゾンに詳しい業界関係者は、「全体の流通額のうち4割超が第三者による販売で、手数料収入は平均して第三者の販売額の約10%と考えられるとの推測を前提にすると、『Amazon.co.jp』の流通総額は3兆円規模になっている」という。
なお、通販新聞も同様に、2019年の流通総額を「関係筋によると3兆円程度となっている模様」と推測している。
グローバルの販売状況
2019年度(2019年1~12月)の総売上高は前期比20.5%増の2805億2200万ドルだった。2018年の伸び率は30.9%増。規模拡大を続けながら高成長を維持している。純利益は同15.0増の115億8800万ドル。
売上高の内訳は次の通り。
- 仕入れ商品などによる製品売上(デジタルメディアコンテンツなど含む)
→ 1412億4700万ドル(前期比14.8%増) - 第三者販売サービス売上など(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)
→ 537億6200万ドル(同25.8%増) - 定期購入売上(サブスクリプションサービス売上)など(「Amazon プライム」の会員費など)
→ 192億1000万ドル(同35.6%増)※プライム会員は世界中で2019年末までに1億5000万人を超えたことを明らかにしている - AWS(Amazon Web Service)
→ 350億2600万ドル(同36.5%増) - 実店舗売上(主にホールフーズの売り上げ)
→ 171億9200万ドル(同0.2%減) - その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上高)
→ 140億8500万ドル(同39.3%増)
地域別の売上高は次の通り。Amazon全体の売上高に対して日本事業が占める割合は5.7%。2018年よりも0.2ポイント減。なお2017年は6.7%。
- アメリカ → 1936億3600万ドル(前期比20.9%増)
- ドイツ → 222億3200万ドル(同11.8%増)
- イギリス → 175億2700万ドル(同20.7%増)
- 日本 → 160億200万ドル(同15.7%%増)
- その他 → 311億2500万ドル(同27.0%増)
オリジナル記事はこちら:アマゾン日本事業の売上高は約1.7兆円【Amazonの2019年実績まとめ】(2020/02/10)
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