国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

【重要】Googleウェブマスター向けガイドライン、大幅改定&名称変更で「検索の基本事項」に

ページ

Web担当者に役立つ最新情報

【重要】Googleウェブマスター向けガイドライン、大幅改定&名称変更で「検索の基本事項」に
必ず目を通すこと (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

グーグルはウェブマスター向けガイドラインを大幅に改定し、名称も「グーグル検索の基本事項」に変えた。

グーグルがウェブマスター向けガイドラインを公開したのは20年前の2002年だった。内容は更新してきたものの当時とは検索の状況は大きく変化している。現状に合わせて再編成したのだ。

また2年ほど前から「ウェブマスター」という呼称の使用をグーグルはやめている。しかしながら、ウェブマスター向けガイドラインにはこの呼称が残っていた。ガイドラインの刷新にあわせて「ウェブマスター」は削除された。

さて肝心な内容に関しては、まず分類を3つのセクションに分けた。それぞれのセクションの項目名と概要は次のとおりだ。

  • 技術要件: Google 検索でウェブページを表示させるためにウェブページに必要なもの。
  • スパムに関するポリシー: 掲載順位が下がったり、Google 検索の検索結果から完全に除外されたりする原因となる行動や手法。
  • 主なベスト プラクティス: Google 検索結果でのサイトの表示を改善するための主な方法。

名称や分類は変更されたが、書かれている内容そのものに著しい変更は加えられていない。それでも、細かなところで更新が入っている。SEOに真剣に取り組むのであれば、必ずすべてに目を通しておくことを強く、強く推奨する。

以下に各ドキュメントへのリンクを掲載しておく:

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

【Google公式】有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成するためのガイダンス
過去のブログ記事を集約 (グーグル 検索セントラル) 国内情報

検索の基本事項のドキュメント新規公開にあわせて、「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成するためのガイダンス」もグーグルは公開した。

ガイダンスでは、次の条件を自己評価するためのチェックリストが提供されている:

  • コンテンツは品質と専門性を備えているか
  • ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てているか
  • 検索エンジンを第一に考えたコンテンツを作成していないか

リスト項目が豊富なのでコンテンツチェックにかなり役立つはずだ。

また、E-A-T と品質評価ガイドラインに関する情報もガイダンスには掲載されている。

大部分はこれまでブログ記事で紹介された内容だ。しかしどうしてもブログ記事は、時間の経過とともに埋もれてしまう傾向にある。ドキュメントとして1つの場所に重要な情報を集約したことには価値がある。こちらのドキュメントも必ず一読しておこう。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

robots metaタグがないとSEOに悪い影響?
必要ではないが、使い方を知っておくと便利 (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報

robots metaタグを利用していないと検索順位に悪い影響が出ますか?

この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が動画で簡潔に回答した。

robots metaタグに関する話がよく出るのでSEOに必須のタグだと思ってしまうかもしれないが、そんなことはない。robots metaタグは上位表示に必要ではない。

robots metaタグを使うのは、検索結果でのウェブページの表示を標準とは変えたいときだけだ。たとえば、次のような場合だ:

  • 特定のページがどのように検索結果で表示されるかを指示する(たとえば、スニペットの文字数を制限したいときはmax-snippet robots metaタグを使える)

  • 検索結果に確実に表示させないようにする(noindex robots metaタグを使う)

検索結果での見え方を調整しないのであれば、robots meta タグを使わなくてもまったく問題ない。

グーグルがサポートしているrobots metaタグやそのほかのタグについてはドキュメントを参照するといい。

ミューラー氏が最後に言及したドキュメントはこちらだ。グーグルがサポートしているrobots metaタグの一覧と機能が説明されている。

ミューラー氏が言うように、robots metaタグを使わなくてもSEOにマイナスになることはない。しかし、種類と使い方を知っておくとSEOに役立つことが多い。SEOの腕を上げるなら、ひととおり知識を得ておくことを推奨する。

★★★★★
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

古いページをグーグル検索から削除する方法
ページを削除すれば検索結果からも消える (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報

古いページをインデックスから削除する最良の方法はどのようなものですか?

この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が動画で簡潔に回答した。

まず、ページを削除すれば、グーグルのシステムからも時間がたてば自動的に消える。追加でやる必要があることはない。

もう少し詳しいことを知りたければ説明しよう。

  1. 正しいHTTPステータスコードを返す
    削除したページにはサーバーが適切なHTTPステータスコードを確実に返すようにする。ほとんどのウェブサイトは自動でやってくれる。

  2. 参照を削除する
    そのページへの参照を削除する。これにはリンクやサイトマップが含まれる。

  3. 時間を与える
    グーグルのシステムが削除情報を更新するまでには数週間かかることを覚えておく。

検索結果から急いで消したければ、削除ツールを利用できる。ほとんどのケースでは使う必要はないが、ツールについては知っておくといい。

検索結果からの削除に関してはヘルプ記事も参照してほしい。

ミューラー氏が最後に言及した削除ツールは、Search Consoleにログインして、メニューの[インデックス]>[削除]から利用できる(削除ツールのヘルプ記事はこちらだ)。削除ツール以外も含めた全体的な削除に関するヘルプ記事はこちらだ。

ミューラー氏が最初に触れたように、通常はページを削除すれば、いずれは検索結果には出なくなる。HTTPステータスコードは404または410を返すのが一般的だが、400番台であればグーグルは同じように処理する。ステータスコードに関してはこちらのドキュメントが詳しく説明している。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

GとYを除くと、検索で最もよく使うのは女性がインスタで男性はYouTube
ユーザー検索行動に関するアンケート調査より (ナイルのマーケティング相談室) 国内情報

ユーザーの検索行動に関するアンケート調査をナイル株式会社が実施した。

調査結果は、次のような興味深いものだ:

  • GoogleとYahoo!を除き、インターネット検索で最も利用頻度の高いもの1位は、女性「Instagram」、男性「YouTube」で男女差
  • キーワード検索方法のうち「予測キーワードで検索する」人は約3割
  • 約2割が「記事を開かず、検索結果画面で解決する」と回答
  • 検索エンジンを利用する目的、1位「知らない言葉、人物」2位「ニュース」3位「趣味に関すること」
  • 約4割が「1回の検索で答えが見つかった」と回答
※ただし、1つ目の結果以外ではサンプル数がさほど多くない点には留意してほしい

自社のウェブマーケティングに活かせる情報はあるだろうか?

たとえば、商材が女性向けであれば、YouTubeよりもインスタグラムでのマーケティングに力を入れるほうがいいかもしれない。オートコンプリートに出現する予測キーワードはコンテンツ作成のヒントになる(今でも鉄板のキーワードリサーチ方法ではあるが)。

ビジネスに関連する言葉や人物を解説するコンテンツを作成するのもいいだろう。グーグルで毎日検索されるクエリの15%はそれまで一度も検索されたことがなかったという。特に新しい言葉を狙うのも面白そうだ。

調査結果の詳細は元記事で確認してほしい。なお、調査概要は次のとおりだ。

  • 調査期間:2022年8月5日~8日
  • 調査方法:自社調査(インターネット調査)
  • 調査対象:全国の20代~60代男女 4407人
  • 年齢:20~29歳 29.9%、30~39歳 39.8%、40~49歳 22.6%、50~59歳 5.0%、60歳以上 2.7%
★★★☆☆
  • ウェブマーケティングがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

グーグルがオンラインで開催した Search On(サーチ・オン)イベントで紹介された新機能を解説した記事を3本ピックアップ。

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ロイヤリティ
第三者が保持する権利に対して金銭を支払うこと。権利使用料。一般的には、特許権、著 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]