新聞朝刊とネットニュースの閲覧率がほぼ同水準に、新聞通信調査会が調査発表

インターネットニュースを見る機器はスマートフォン・携帯電話が最多、新聞の役割は縮小

新聞通信事業に関する調査研究を行う公益財団法人の新聞通信調査会は、「第9回メディアに関する全国世論調査(2016年)」の結果を10月24日発表した。新聞の朝刊閲読率の低下傾向が続いている一方、スマートフォンやパソコンを使ったインターネットニュース閲覧率が上昇し、両者の差はほぼなくなった。インターネットニュースを見る機器はスマートフォン・携帯電話が最も多かった。調査は8月19日~9月6日に訪問留置法で全国の18歳以上に行い、3308人が答えた。

新聞を「読んでいる」と答えた割合の新聞朝刊閲読率は70.4%(夕刊23.7%)だった。2015年度は73.8%(同26.6%)、2014年度は76.9%(同26.9%)で、毎年低下している。2010年度は82.9%(同30.9%)あった。インターネットニュース閲覧率は69.6%と新聞の70.4%と同水準になった。2015年度は66.0%、2014年度は64.7%で毎年伸びている。2010年度は57.1%と新聞と大差があった。毎日閲読・閲覧する割合は新聞朝刊が50.2%、インターネットニュースが42.9%だった。

インターネットニュースを閲覧する機器(複数回答)は、スマートフォン・携帯電話が77.2%と突出し、パソコンの45.6%、タブレットの13.5%と続いた。年代別ではスマートフォン・携帯電話が30代以下で90%を超え、年代が上がるほど少なく、60代と70代以上はパソコンが上回る。将来の新聞について「インターネットなどの普及により新聞の役割が少なくなってくる」と考える層は47.1%にのぼり、「今までどおり、新聞が報道に果たす役割は大きい」は35.6%だった。

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