サイトコア、企業内の「商品などの素材」を一元管理するDAM「Sitecore Content Hub」を日本で販売開始

サイトコアは、6月4日都内で記者説明会を開催し、ベルギーのStyleLabs社買収と新製品「Sitecore Content Hub」に関する発表を行った。

サイトコアは、6月4日都内で記者説明会を開催し、ベルギーのStyleLabs社(スタイルラブス)の買収とDAMの新製品「Sitecore Content Hub」に関する発表を行った。

同社では、2018年10月25日にデジタルアセット管理(DAM)、マーケティングリソース管理(MRM)、製品情報管理(PIM)を統合した単一プラットフォームを提供するベルギーのStyleLabs社を買収し、同年11月14日に買収を完了。

StyleLabs社が所有していたDAMなどの製品群を「Sitecore Content Hub」としてリニューアルして、日本でも2019年5月から販売を開始しているという。

DAM、デジタルアセットとは?

DAM(デジタルアセットマネジメント)とは、写真やテキスト、イラスト、ビデオ、オーディオなどを含むデジタル資産を一元管理するもの。

同社から販売されているDAMの新製品「Sitecore Content Hub」には、デジタル資産管理はもちろん、権利管理、素材のメタデータ管理、検索機能もある。検索機能では、日本語と英語で素材の名称登録ができるという。

さらに「Sitecore Content Hub」には、マーケティングリソース管理「MRM」の機能もある。MRM(マーケティングリソースマネジメント)とは、Webサイトや印刷物、コピーライディング、広告といった企画、制作、編集、完成などに関わる作業フローを管理、可視化できるものだ。

Sitecore Content Hubのデモ画像

たとえば、商品や製品が完成すると、商品・製品写真やイラストなどの素材を、パンフレットやWebサイト、チラシ、インターネット広告、CMなどいろいろな形で利用するのが一般的だろう。

その素材を使うステークホルダーが、部署、各国、エージェンシーなど増えれば増えるほど、管理は複雑化する。そういった企業内にあるデジタル資産を一元管理し、誰もが検索、利用可能な状態にするのがDAMである。

また、「Sitecore Content Hub」は管理だけにとどまらない。たとえば「パンフレット制作」といった作業を同サービス内で、プロジェクト化し、制作の依頼や進捗管理、編集、承認といったことが実現できるという。

Sitecore Content Hubで可能になることのイメージ図

Sitecore Content Hubを利用するには

「Sitecore Content Hub」は単体での利用も可能。アカウントを基にしたSaaSとして提供しており、MRMを追加で利用できる。また容量は1TBが標準だという。

サイトコア株式会社 代表取締役 営業本部長 酒井秀樹氏

記者説明会に登壇した同社の酒井氏は、「多くの企業では、部署、各国でさまざまな独自のコンテンツを個別に作成している。そのため、重複投資の問題や統一されたブランドイメージを作るといった点で課題がある。またエージェンシー依存によって、自社コンテンツが管理できない状況も散見される」と指摘。

「『Sitecore Content Hub』は、単体でも利用可能である。しかし、SitecoreのCMSと連携することで、より効果的なパーソナライズが実現できて、顧客に対し高いエクスペリエンスが提供できるマーケティングプラットフォームになるだろう」と酒井氏は強調した。

「Sitecore Content Hub」には、管理者IDが3カウント、ユーザーIDが70アカウント、ダウンロード可能ユーザーIDが200アカウント、これらが含まれたパッケージになっているという。

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