“読書”をめぐる最新状況、コロナ禍で紙媒体を避ける人が増加? 電子書籍より大きく減少【クロス・マーケティング調べ】
クロス・マーケティングは、秋の読書週間(10月27日~11月9日)に合わせ実施した「読書に関する調査(2020年)」の結果を発表した。全国20歳~69歳の男女1,101人が回答している。コロナ禍を経た人々の、“読書”をめぐる最新状況を調査している。
コロナ禍で読書量が増えた人、紙派も電子書籍派も2割近く
まず「ふだんの読書で、何の媒体を使うか」を聞くと「紙媒体が多い」43%、「電子書籍が多い」10.4%、「紙媒体・電子書籍どちらも活用している」11.5%、「媒体問わず読書はほとんどしない」34.9%となった。
いわゆる“読書離れ”してしまった人は3割超。紙で読む層が主流だが、マンガ・雑誌を含んでも4割ほどというのは、一世代前からかなり低下したと考えられる。なお、電子書籍で読書する人は、2019年調査では8.3%だったため、増加傾向にあることがわかる。
年代別では、20代・30代の「電子書籍」+「紙媒体・電子書籍の併用」の合計が3割を超える。とくに20代は「紙媒体」と同率だった。一方で50代・60代はやはり「紙媒体」が支配的で過半数を占める。
「コロナ禍での読書量の変化」を聞くと、「増えた」という人が2割近くで多数派ながら、媒体別では「紙媒体」で「読書量が減った」と回答した人が14.6%にまでのぼった。理由としては、外出自粛で本屋やコンビニに行く機会が減ったこと、立ち読みが避けられるように変化したことなどが考えられる。
「ふだん、読書をするシーン」を聞くと、「休日にゆっくりと」41%で最多。以下「就寝前、夜の時間帯に」37.5%、「時間があるときにいつでも」36.5%がとくに多かった。なお年代別では女性20代で「就寝前、夜の時間帯」が47.5%に達したという。性年代別・ライフスタイルで、かなり違いがありそうだ。
調査概要
- 【調査対象】全国20~69歳の男女
- 【調査方法】インターネットリサーチ(セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
- 【調査期間】2020年11月6日~7日
- 【有効回答数】1,101人
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