フェイクニュース、「最初信じてしまった」ことがある人は約4割【クロス・マーケティング調べ】
クロス・マーケティングは、「フェイクニュースと情報に対する意識調査(2021年)」の結果を発表した。全国20歳~69歳の男女1,100人が、「フェイクニュース/デマに騙された経験」「情報を得る際の行動や考え方」「匿名コメントについて」「信用・信頼できると感じる情報ソース」などについて回答している。
「フェイクニュースを信じてしまった」人は約4割
それによると、「信じていた情報やニュースが、あとでフェイクニュース/デマだとわかった」経験のある人は平均40.5%だった(よくある+たまにあるの合計)。この割合は若年層ほど高く、老年層ほど情報に警戒している傾向が見られた。こうしたあいまいな情報、フェイクニュース/デマを「知らずに他の人に伝えたことがある」も平均は22.2%だが若年層ほど高く、20代では30.0%に達する。
また、情報ソースは信頼に足る企業であっても、そこに寄せられた匿名コメントを読んで、つい信じてしまうケースも多い。そこで、「記事やニュースなどにある匿名のコメントを読んでいるか」を聞くと、33.9%があてはまるとしている。さらに「自分自身が匿名でコメントを書き込んだ」という人も14.5%ほど存在した。
ただし「匿名のコメントを参考にすることがある」は21.3%に留まりニュースソースとしては信頼されていない。一方で、「情報は1つの情報元だけでなく、複数の媒体から得るようにしている」という人は64.9%となっており、残る3人に1人は、複数ソースに当たることはしておらず、フェイクニュースに騙される可能性があるといえる。
「ニュースとの接し方」を見ても、「記事・ニュースのタイトルだけ見て、本文や内容を見ないことがある」は80.5%と非常に多い。これが“タイトルを見て内容を正しく判断した”なのか、“タイトルだけ見てフェイクニュースなどに騙された”なのかで、評価が分かれる行動だろう。「一目見て、これはフェイクニュースでは?と思うような記事やニュースを見た」59.1%も、それが実際にフェイクニュースだったのか正しい報道だったのかは気になるところだ。
最後に「信頼できる情報源」を聞くと、「NHK」37.6%と「大手新聞社」31.2%、「民放キー局」23.7%が上位だった。最終的にはこれらの媒体でも、タイトルや内容だけで信頼せず、複数ソース、原典に当たるのが重要だろう。
調査概要
- 【調査対象】全国47都道府県20~69歳の男女
- 【調査方法】インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
- 【調査時期】2021年10月15日~17日
- 【有効回答数】1,100サンプル
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