NTTドコモがVRサービス開発ソリューション事業のHIKKYと資本・業務提携、65億円を出資

XRの分野で事業拡大への取り組みを推進、HIKKYは資金調達で開発体制や組織基盤を強化

NTTドコモは、VR(仮想現実)サービス開発ソリューション事業のHIKKYと資本・業務提携した、と11月15日発表した。10月20日に合意し、10月29日に65億円を出資した。ドコモは、最新の通信システム、5G時代の新たな付加価値の提供に向け、VR、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といったXRの分野で事業拡大への取り組みを強化する。HIKKYは資金調達によって開発体制や組織基盤を強める。

VRサービスの開発ソリューションを提供するHIKKY

HIKKYは、ウェブブラウザで動くVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」のサービス展開や、世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」の運営を実施。Vket CloudはURLリンクのクリックだけでアクセスできるメタバース(オンライン上の3D仮想空間)コンテンツの開発が可能。現在はVket Cloudを使うオープンなメタバースのサービス化を目指している。

HIKKY独自のVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」

ドコモとHIKKYの業務提携は①HIKKYのコンテンツ制作力・XR技術とドコモのXR関連事業の連携で顧客満足度の高いサービスの提供②両社共同の営業体制を構築して多くのパートナーからの受注促進③両社のサービス基盤を最大限に活用した双方サービスの普及推進--が内容。HIKKYは、資金をオープンメタバースの開発・サービス提供や海外展開を含む事業拡大などに資金を充てる。

HIKKYの注力事業「オープンメタバース」
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