テレワークでストレスを感じる振る舞い  1位「あいまいな指示出し」 2位「チャットの途中で音信不通」【大和ネクスト銀行調べ】

健康で意識していることや、ストレス解消、健康づくりのために1か月で使った金額も調査した。

大和証券グループ本社の子会社である大和ネクスト銀行は、ビジネスパーソンの心身の健康に関する意識と実態を探るため、全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソン1,000人を対象に調査を実施した。

テレワークで感じる体調不良とストレス

コロナ禍により業務のオンライン化は浸透してきたが、テレワークの健康に与える影響はどうであろうか。

調査対象者の中で、テレワークをすることがある人(n=326)を対象に、テレワークをするようになってから感じている不調を聞くと、1位「目の疲れ」(39.3%)、2位「肩こり」(36.8%)、3位「腰痛」(26.7%)、4位「疲れやすい」(23.9%)、5位「頭痛」(16.9%)となった。目の疲労は、テレワークでパソコンを長時間見ることが原因の一つと考えられる。肩こりや腰痛は、環境の整ったオフィスとは異なり、リビングやダイニングなどの作業に不適な環境による姿勢の悪化によるものと考えられる。

また、テレワーク期間中の健康を維持するために行っていることを聞くと、1位「規則正しい生活を送る」(30.7%)、2位「一日一回は外出する」(28.2%)、3位「休憩時間をしっかり確保する」(27.3%)となった。

続いて、心理面ではどうだろうか。

テレワーク中、ストレスを感じる同僚や上司の振る舞いを聞くと、1位「あいまいな指示出し」(22.7%)、2位「チャットの途中で音信不通」(14.4%)、3位「オンライン会議で頻繁にフリーズ」(14.1%)、4位「ちょっとしたことでオンライン会議」(13.5%)、5位は「オンライン会議で姿や背景をカスタマイズ(アバターやバーチャル背景など)」と「チャットで誤送信(書きかけや宛先違いなど)」(いずれも12.0%)となった。

オフィスでの仕事以上に、すぐに確認をとれないテレワークでは、作業が阻害される待ちの時間へ特にストレスを感じるようだ。

また、一番ストレスを感じたセリフを聞くと、1位「ちゃんと仕事してる? 」、2位「暇そうだね・楽そうだね」、3位「遅い・早くして」となった。

さぼりを疑っているようなセリフ、テレワークの大変さがわかっていないセリフにストレスを感じた人が多いようだ。

 

心理的健康

「こころの健康」について、調査対象者全員(n=1000)に、自身がどのくらい健康だと思うか聞いたところ、「健康である(計)」は75.2%となった。性年代別にみると、「健康である(計)」と回答した人の割合は、男性では20代・30代と比べて40代・50代が低く、女性では20代・30代と比べて40代・50代がやや高くなった。

昨年の調査結果と比較すると、自身のこころを健康だと自己評価した人の割合は、30代男性において10.4ポイントの大幅な増加がみられた一方、50代では5.6ポイントの減少となった。

ストレス解消のために、1か月間に使っているお金を聞いたところ、約30%が「0円」であったが、「1,000円~3,000円未満」が13.3%、「3,000~5,000円未満」が14.2%、「5,000円~10,000円未満」が14.4%となり、平均金額は6,443円となった。

男女別に平均額をみると、男性6,328円、女性6,558円となり、年代別にみると、40代(7,186円)が最も高い。

昨年の調査結果と比較すると685円上昇していた。年代別にみると、最も大幅に上昇していたのは40代で、1,826円の上昇となった。

身体的健康

「からだの健康」について、調査対象者全員(n=1000)に、自身がどのくらい健康だと思うか聞くと、「健康である(計)」は81.6%となった。性年代別にみると、「健康である(計)」と回答した人の割合は、男性では50代(69.6%)が他の年代と比べて低くなった。

また、昨年の調査結果と比較すると、自身のからだを健康だと自己評価した人の割合は、男性ではこころの健康と同様に、30代において9ポイント以上の大幅な増加がみられたが、50代では約10ポイントの大幅な減少がみられた。また、女性では40代において8ポイントの大幅な増加がみられた。

健康上の問題で日常生活を制限されることなく生活できる年齢を指す“健康寿命”と
資産を枯渇させずに生活できる年齢を指す“資産寿命”

調査対象者全員(n=1000)に、自身の健康寿命は何歳だと思うか聞くと、「70歳~74歳」が最多回答となり、健康寿命予想の平均は70.0歳となった。年代別にみると、健康寿命予想の平均は、20代では69.5歳、30代では67.8歳、40代では70.3歳、50代では72.6歳と、50代が他の年代より高くなった。

次に、自身の資産寿命は何歳だと思うか聞くと、健康寿命と同じく「70歳~74歳」が最多回答となり、資産寿命予想の平均は72.7歳となった。年代別にみると、資産寿命予想の平均は、20代では71.6歳、30代では69.4歳、40代では73.8歳、50代では76.0歳と、健康寿命の予想と同様に50代が他の年代より高くなった。

健康づくりのためにしていることを聞くと、1位「タバコを吸わない」(39.4%)、2位「外出後は手洗い・うがいをする」(36.3%)、3位「睡眠時間をしっかり確保する」(36.2%)、4位「趣味・楽しみを持つようにする」(32.4%)、5位「定期的に健康診断を受ける」(32.1%)となった。

昨年の調査結果と比較すると、順位が上がったのは

  • 「タバコを吸わない」(2020年2位→2021年1位)
  • 「外出後は手洗い・うがいをする」(2020年5位→2021年2位)
  • 「定期的に健康診断を受ける」(2020年7位→2021年5位)

一方、

  • 「睡眠時間をしっかり確保する」(2020年1位→2021年3位)
  • 「三食必ず摂る」(2020年6位→2021年8位)
  • 「生活のリズムを整える」(2020年8位→2021年9位)
  • 「栄養バランスの取れた食事を摂る」(2020年9位→2021年10位)

といった睡眠、生活リズム、食事関連の取り組みは順位を下げた。

  • 「なるべく歩いたり階段を使うようにしている」(2020年3位→2021年6位)
  • 「運動・スポーツをする」(2020年10位→2021年TOP10圏外)

といった身体活動に関する取り組みも順位を下げた。

健康づくりのために取り組んでいることに対して、効果はどのくらい実感しているだろうか。

各取り組みの効果実感率(各取り組みの実践者が、効果がある取り組みとして選んだ割合)をみると、1位「睡眠時間をしっかり確保する」(68.8%)、僅差で2位「運動・スポーツをする」(68.2%)、3位「外出後は手洗い・うがいをする」(60.3%)、4位「なるべく歩いたり階段を使うようにしている」(58.8%)、5位「半身浴をする」(55.4%)となった。

このような健康づくりのために、1か月間に使っているお金を聞いたところ、約40%が「0円」であったが、「1,000円未満」が14.5%、「1,000円~3,000円未満」が16.5%、「5,000円~10,000円未満」が10.8%となり、平均金額は3,673円となった。

男女別に平均額をみると、男性3,544円、女性3,801円と、女性のほうがやや高く、年代別では、20代(3,900円)と50代(3,916円)が僅かに高くなった。

昨年の調査結果と比較すると314円上昇していた。年代別にみると、最も大幅に上昇していたのは20代で1,042円の上昇となった。

健康に関することで、コロナ禍で意識が高まったものを聞くと、1位「免疫力」(27.6%)、2位「ストレス」(27.3%)、3位「睡眠」(23.5%)、4位「体重」(16.6%)、5位「体温」(16.2%)となった。

感染予防のために免疫力に注目するようになった人や、外出自粛や働き方の変化によってストレスを意識するようになった人が増えたと考えられる。

男女別にみると、「スキンケア」は男性7.8%、女性18.8%で女性のほうが11.0ポイント高くなりました。マスク着用による肌荒れによってスキンケアに対する意識が高まったのではないだろうか。

調査概要

  • 【調査対象】ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の20歳~59歳の有職男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査地域】全国
  • 【調査期間】2021年3月5日~3月8日
  • 【有効回答数】1,000サンプル (有効回答から男女の比率が均等になるように抽出)
  • 【調査協力会社】ネットエイジア
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