オンラインイベント、満足度がもっとも高いのは「大型の野外音楽ライブやコンサート」。オフラインだと？【MMD研調べ】

MMD研究所は、「配信型オンラインイベントに関する調査」の結果を発表した。スマートフォンを所有する15歳～69歳の男女8,739人（予備調査）、音楽ライブやコンサートのオンラインイベントとオフラインイベントどちらも参加したことのある550人（本調査）から回答を得ている。

オンラインイベントでも高い満足感

まず「イベントへの参加状況」について、コロナ禍前の2020年3月以前、コロナ禍の最中の2020年4月～2021年9月、withコロナが定着した2021年10月以降の3期間で全体に聞くと、2020年3月以前は「オフラインイベントのみに参加した」が11.2％、「オンラインイベントのみに参加した」3.8％だったのに対し、2020年4月～2021年9月は「オフラインイベントのみに参加した」2.4％、「オンラインイベントのみに参加した」7.6％と逆転。2021年10月以降もオンライン優勢ながら「オフラインイベントのみに参加した」3.2％、「オンラインイベントのみに参加した」4.9％と数字が近づいた。なお「両タイプのイベントに参加」は4％前後で一定している。

続いて、イベントに参加した550人に「参加したイベントの種類」を聞くと、オフラインイベント（n=1,624）では「大型の室内音楽ライブやコンサート」50.2％が最多で、「小規模の室内音楽ライブやコンサート」32.2％、「大型の野外音楽ライブやコンサート」24.7％と、音楽ライブが上位を占めた。

一方オンラインイベント（n=1,382）は「大型の室内音楽ライブやコンサート」34.2％が同じく最多だったが、2位には「アイドルや音楽アーティストのファンイベント」26.5％が入る。オフラインに比べ、アーティストとの距離感がさらに近づくファンイベントが人気だ。

なおオンラインイベント参加者1,382人に「今後のイベントへの参加意向」を聞くと、「オフラインイベントに参加したいと思う」21.2％、「オンラインイベントに参加したいと思う」24.4％、「オフラインイベントとオンラインイベントどちらも参加したいと思う」47.4％で、オフラインも根強く望まれていることがわかる。

参加したオンラインイベントを覚えている1,335人に「オンラインイベントの満足度」を聞いたところ、「満足している」と「やや満足している」を合わせて満足しているがもっとも多いのは大型の野外音楽ライブやコンサート（n=259）で89.6％、次いで大型の室内音楽ライブやコンサート（n=473）が87.3％、アイドルや音楽アーティストのファンイベント（n=366）が83.4％となった。どの種類のイベントでも、「満足している」「やや満足している」の合計が7割以上を超えており、オンラインでもほとんどの参加者が満足していることが明らかとなった。

費用はやはりオフラインが高めに、オフラインは5,000円が壁？

「音楽のオフラインイベントで実際に払った金額と払ってもいい金額」を聞くと、実際に払った金額は「4,000円～5,000円未満」14.5％が最多で、平均は6,508円、払ってもいい金額は「9,000円～10,000円未満」13.8％が最多で、平均7,007円だった。

一方「音楽のオンラインイベントで実際に払った金額と払ってもいい金額」だと、実際に払った金額は「3,000円～4,000円未満」19.8％が最多で、平均4,917円、払ってもいい金額は「4,000円～5,000円未満」18.4％が最多で、平均5,740円だった。

最後にあらためて全体に「オフラインイベントに参加する際にワクチン接種証明書、PCR検査は必要か」を聞くと、ワクチン接種証明書は「必要だと思う」51.7％、「やや必要だと思う」24.9％で、計76.6％が必要だと考えている。PCR検査も「必要だと思う」37.6％、「やや必要だと思う」30.0％で、高い数字を示している。今後は身分証明書とともにワクチン接種証明書が、イベントへの携行必須となりそうだ。

調査概要

• 【調査対象】予備調査：スマートフォンを所有する15歳～69歳の男女／本調査：音楽ライブやコンサートのオンラインイベントとオフラインイベントどちらも参加したことのある人
• 【調査方法】インターネット調査
• 【調査時期】2021年12月21日～12月25日
• 【有効回答数】予備調査：8,739人、本調査：550人