商品購入の決め手、最も影響を受けるのは「SNSで偶然見つけたクチコミ」【AMN調べ】
ブランドのファン育成・活性化を手がけるアジャイルメディア・ネットワークは、SNSにおけるクチコミ(個人の情報発信)が、生活者の購入・来店にどのような影響を与えているかの調査結果を発表した。
近年、SNSの利用者は増え続けており、若年層から高齢者まで幅広い年代で日常的に利用されている。今回は、SNSを利用する男女1,114人から回答を得た。
購入の決め手は「SNSで偶然見つけたクチコミ」が50%と最多
まず、「クチコミを見て購入・来店後に、その商品・サービスについてSNSに投稿したことがありますか?」と聞くと、「ある」が47%、「ない」が53%となった。「ある」と回答したのは、10~20代の若年層の割合が高かった。
「クチコミを見て購入・来店後、該当の商品・サービス・店舗を継続して購入・来店されたことはありますか?」という問いに対しては、「ある」が62%、「ない」が38%という結果となった。「ある」の回答者の中では、若年層の比率が高いものの、全ての年代でリピーターがいることがわかった。
また、「モノやサービスの購入を検討する際に、どんな人のクチコミに影響を受けることが多いですか?」と聞くと、「たまたま検索で見つけたSNS投稿」が50%と最も多く、以下「友人・知人」「家族」「インフルエンサー・有名人」と続いた。
クチコミが特に影響するSNS・商品のジャンルは?
次に、上記の8つのSNSと19のジャンルごとにクチコミが購入・来店に与える影響を調査した。
まず、「それぞれの商品・サービスについて、クチコミ(個人からの情報発信)を見たことで、購入・来店に至った経験があるメディアをすべてお選びください。(クチコミは購入・来店前1か月以内に見たものとします)」と聞くと、以下のような結果となった。
化粧品、ファッション関連におけるInstagramの影響力が特に強く、食料品においてはInstagram、Twitter、ブログが拮抗していることが見てとれる。
上記の結果を元に、購入・来店に影響するSNS×ジャンルの組み合わせをまとめると、以下のようになった。
1位から10位はInstagram、Twitter、ブログのいずれかが占める結果となった。その3つのSNSについて、個別の結果をまとめると、以下のようになった。
SNS別・クチコミの影響力
Instagramは多くのジャンルにおいて、8媒体平均値より高い数値が見られた。特に化粧品(28%)、ファッション関連(28%)、食料品(24%)、日用品(21%)に関しては、特に高い影響力があることがわかった。
Twitterも同様に、8媒体平均と比べて多くのジャンルで高い数値となった。なかでも食料品(23%)、化粧品(19%)、飲料(酒・アルコール以外)(13%)といったジャンルでの影響力が目立った。
ブログ
ブログもほぼ全てのジャンルで8媒体平均と比べ、高い数値となった。食料品(21%)、デジタルガジェット(スマートフォン・PC・デジカメなど)(19%)、家電(18%)外食店舗(18%)などのジャンルが特に目立った。
SNSにおけるクチコミの影響力が高かったジャンル上位3位
- 第1位 食料品(8媒体平均17%)
19ジャンルのうち、SNSのクチコミで最も購買に影響力があることが分かった。Instagram(24%)、Twitter(24%)、ブログ(21%)と、いずれも高い数字となっている。 - 第2位 ファッション関連:洋服・靴など(8媒体平均15%)
Instagram(28%)、ブログ(17%)、Facebook(15%)が特に高い。 - 第3位 化粧品(8媒体平均14%)
Instagram(28%)、Twitter(19%)、ブログ(14%)が特に高く、なかでもInstagramは圧倒的な影響力があることがわかった。
調査概要
- 【調査期間】2022年5月13日~2022年5月20日
- 【調査対象】SNS(Twitter、Facebook、Instagram、LINE、YouTube、TikTok、ブログ、note)利用者 ※調査会社モニターよりスクリーニングにより上記SNS利用者を抽出、年代性別均等割り付け
- 【有効回答者数】1,114人
- 【調査方法】WEBアンケート形式
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