悪意なき「リモハラ」に注意! 被害経験で最も多いのは「業務時間外にチャットやSNSで連絡」【ライボ調べ】

テレワーク導入時に多発した「リモートハラスメント」、現在は減少傾向も注意が必要。

ライボは、351人の社会人男女を対象に「2023年 リモハラの実態調査」を実施した。リモートハラスメント(リモハラ)に対する意識や被害・加害経験などについて聞いている。

※リモートハラスメント:本調査では、テレワークなど遠隔地で勤務する従業員に対し、オンラインを介して行われるハラスメントと定義。

それってリモハラかも? 「常にカメラオンで」「部屋の様子を詮索」

ハラスメントに関して対面とリモートではどちらが気を使いますか

まず、ハラスメントに関して対面とリモートではどちらが気を使うかを聞くと、合計で77.1%が「対面」と回答した。

リモハラの被害経験と内容

続いて、リモハラの被害経験を聞いたところ、「リモハラを受けたことがある」と回答したのは合計で21.7%となった。具体的な内容としては、「業務時間外にチャットやSNSで連絡」が41.1%で最多となり、ついで「Webカメラを常に繋げた状態を強要」「極めて頻繁に業務状況を報告させられる」と続いた。

リモハラの加害経験と内容

一方で、リモハラの加害経験については、大多数の人が「ない」と回答。リモハラをしてしまった人に具体的な内容を聞くと、「業務内容の報告を過度に求める」「Webカメラに映った室内の様子や音声に過度な詮索」といったエピソードがあがった。

リモハラの増減についてのコメント

テレワーク導入後、リモハラの数に増減があったかを記述形式で聞くと、上図のようなコメントが寄せられた。在宅勤務が増えた当時は多発していたリモハラだが、現在は減少傾向であることがうかがえる。

職場でのリモハラ防止対策はいまだ不明瞭?

職場でのリモハラ防止対策の有無とその満足度

最後に、職場でのリモハラ防止対策の有無について聞くと、「有無を知らない」が過半数で最多となった。また、現状のリモハラ防止対策についての満足度としては、「不満足」が7割を超える結果となった。

リモハラにあたる内容の把握について当てはまるもの

リモハラに当たる内容を正しく把握しているかを聞いたところ、「正しく把握している」は15.5%に留まり、「わかっているつもりだが曖昧」「なんとなく」といった認識の人が大半を占めることがわかった。役職別で見ると、「正しく把握している」は課長クラスが最多となり、逆に「全く把握していない」は部長クラスが最も多かった。

調査概要

  • 【調査対象】全国 / 男女 / 20~50代
  • 【調査条件】1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1000人以上規模の会社に所属
  • 【調査期間】2023年3月8日~3月13日
  • 【有効回答数】351人
  • 【調査方法】インターネット調査
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