メール誤送信、送信直後・10分以内に気付く人がほぼ半数。30分以上は“危険水域”?【デジタルアーツ調べ】
デジタルアーツは、「メール誤送信」の実態調査の結果を発表した。国内企業・団体の従業員と情報システム管理者1,500人が回答している。
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まず「業務中にメールを誤送信した経験」を聞くと、「ある」47.8%。属性別で見ると、情報システム管理者は55.1%、従業員は46.6%が誤送信の経験があった。母数が明らかでないため、原因は不明確だが、基本的に管理者のほうがメール送信機会が多いといった理由が考えられる。2019年の調査結果との比較では、情報システム管理者・従業員ともに誤送信は減少している。
「誤送信の内容」では、管理者・従業員のいずれでも「宛先を間違える」「添付ファイルを忘れる」「メール本文の誤字脱字」「添付ファイルを間違える」「本文が作成途中のまま送ってしまった」が上位だった。
従業員について「誤送信の内容」を2019年の調査結果と比較すると、「宛先を間違える」が大きく増加。その他でも「添付ファイルを間違える」「Bcc:指定をTo:やCc:指定としてしまった」など、情報漏えいに直結するミスの増加が見られた。
「誤送信に気付いたかどうか」では、管理者は72.9%、従業員は84.1%が気付いていた。そのタイミングは、従業員で「送信ボタンを押した直後」40.2%、「10分以内」28.9%。管理者で「送信ボタンを押した直後」34.7%、「10分以内」23.7%と、ほぼ半数が直後に気付いていた。30分以内まで範囲を拡げると7割以上が誤送信に気付いていた。一方で、この時間帯を過ぎてしまうと、発覚が困難になると考えられる。
なお「誤送信対策ソフトの導入」は、「導入している」20.1%にとどまる。ただし「導入している」管理者でも22.0%が誤送信経験ありと回答している。“誤送信”の内容にも幅があるので留意すべきだろう。
調査概要
- 【調査対象】国内企業・団体の従業員と情報システム管理者
- 【調査方法】インターネット調査(調査委託先:クロス・マーケティング)
- 【調査時期】2023年4月21日~23日
- 【有効回答数】1,500件
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