「イオン銀行」に見せかけた詐欺サイト、短期間で驚異の719倍に増加!【詐欺ウォール調べ】

夏に向けてクレカを狙う詐欺サイトが増加傾向、夏ボーナスや長期休暇での需要を狙う。

セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2023年6月度のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。

カテゴリでは「銀行」を騙るサイトが大幅増

それによると、2023年6月における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は576万4,674件。5月と比較して57万6,160件減少した。

カテゴリの内訳を見ると、「銀行」を騙るサイトが前月5.88%から63.54%と10倍以上の急増。そのほかでは「ECサイト」「仮想通貨」に上昇傾向が見られた。一方2023年に入ってから「官公庁」を騙るサイトの増加が目立っていたが、こちらはかなり比率が低下している。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比(5ポイント以上上昇したカテゴリ:黄色、5ポイント以上減少したカテゴリ:灰色)

例年の傾向で見ると、7~9月にかけてはボーナス商戦や夏休み需要などを狙うネット詐欺が増加する。昨年2022年8月はクレジットカード詐取の手口が90%を占めていた。2023年もすでに同じような傾向が見られるという。

夏に向けてクレジットカードのフィッシングサイトは増加

そしてブランド別で見ると、6月は「イオン銀行」のフィッシング詐欺サイトが大きく増加し、60%以上の割合を占めた。イオン銀行について4月・5月はほとんど報告がなかったが、6月に入り大きく上昇。4月対比でみると719倍に増加した。すでに7月も多数の報告があり注意が必要なブランドと言える。

フィッシングサイトブランドランキング
「イオン銀行」を騙るサイトのイメージ

調査概要

  • 【調査対象】公的機関などから提供された詐欺サイトURL
  • 【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4。および以上)
  • 【調査時期】2023年6月13日、14日、16日
  • 【調査数】計293件
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