楽天グループの6月中間連結決算は最終損益1399億円の赤字、モバイルが引き続き重荷

赤字は4年連続、売上収益はインターネットサービス事業が好調で前年同期比9.5%増

楽天グループは、2023年6月中間(1~6月)連結決算を8月10日発表した。最終損益が1399億円の赤字となった。前年同期は1778億円の赤字で、赤字幅は縮小したものの、モバイル事業が引き続き重荷になっている。中間決算が最終赤字になるのは4年連続。売上収益はインターネット通販「楽天市場」などインターネットサービス事業が好調で9728億円と前年同期比9.5%増だった。

携帯電話サービス「楽天モバイル」のモバイル事業は、売上収益が1764億円(前年同期比12.1%増)だったが、損益は1850億円の赤字となった。前年同期の赤字は2538億円で、赤字幅は縮小した。通信料金収入が増えて売上収益の増加に貢献した。一方、ネットワーク関連や設備投資のコストが響いている。2023年7月末の契約数の速報値は491万回線。解約率は減少傾向にある。

インターネットサービス事業の売上収益は5658億円で前年同期比10.2%増、利益は263億円(前年同期比20.4%減)だった。楽天市場で利便性や満足度向上に向けた施策や販促活動などによって顧客の定着が進んだ。また、インターネット旅行予約サービス「楽天トラベル」が政府の支援施策の継続に後押しされたほか、国内旅行の需要回復に合わせた販促施策で取扱高が拡大した。

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