SNS情報の信用度、10代では8割が「ファクトチェック」を実施していた【Pontaリサーチ調べ】
ロイヤリティ マーケティングが運営する「Pontaリサーチ」は、「SNS情報の信用度」に関する調査結果を発表した。TOKYO FMのラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」(毎週日曜6:00~6:30放送)との共同調査として行われたもので、国内在住10~60代のSNS利用者1,200人が回答している。
全年代では情報の信用度「テレビ」43.5%に対し「SNS」13.1%
まず「情報の信用度が高いメディア」を聞くと、「テレビ」43.5%が最多で、2位「新聞(一般紙)」36.7%を上回った。3位は「ラジオ」15.9%で大きく数値が下がる。さらに「SNS」については、「専門紙・業界紙」「書籍」「専門テレビ番組」を下回り、13.1%で6位にとどまった。
SNSごとに情報の信用度を聞くと、「特になし」が55.9%と過半数で最多。具体的なSNSでは「YouTube」21.5%が1位で、「X」16.6%、「Instagram」16.5%がそれに続く。4位「Facebook」は8.2%まで数値が下がっている。
あらためて「SNSの情報を信用するか」と聞くと、「完全に信用する」1.9%、「ある程度信用する」45.9、「あまり信用しない」45.5%、「全く信用しない」6.7%と、信用する派・信用しない派にほぼ分かれた。年代別で見ると、若年層において信用する割合が高く、10代では約6割に達している。
「SNSで見た情報を、自分なりに事実確認(ファクトチェック)するか」を聞くと、「毎回確認する」12.3%、「たまに確認する」49.2%で、6割以上がなんらかのファクトチェックを行っている。年代別で見ると、年齢層が若くなるほどファクトチェックの実施率が高く、10代では約8割が実施。一方で60代は約4割と低調だ。
また「SNSでデマ情報を見かけたとき、どのような行動を取るか」では、全体の83.8%が「スルーする」とし、「通報する」「反論する」は1割未満だが、年代別だと20代は「通報する」が16.7%と他の年代よりも高かった。10代も似た傾向で、デマには決然と対応する様子がうかがえる。
「SNSのアルゴリズムがユーザーごとに表示内容を最適化していること」についての認知を聞くと、「知っている」35.1%、「知らない」64.9%で知らない人のほうが多い。年代別では10代は42.6%、20代は49.8%が「知っている」と回答したのに対し、50代と60代はほぼ半分の2割台だった。
馬渕磨理子氏(経済アナリスト)は、SNSのデマ情報に対し「本当にスルーできているのかという視点も必要」と指摘。渡辺広明氏(消費経済アナリスト)は「今回のアンケートで驚愕したのは、ユーザーごとにSNSの表示内容が最適化されていることを「知らない」が64.9%もあり、特に60代は77.1%、一番低い20代でも50.2%と約半数にものぼる」と危惧している。
調査概要
- 【調査対象】「Pontaリサーチ」会員(国内在住10~60代のSNS利用者)
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2024年11月29日~12月4日
- 【有効回答数】1,200人
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