新入社員の育成、もっとも苦労するのは「メンタルやモチベーションの管理」【リクルートMS調べ】

新入社員の変化を感じるのにかかった期間は「3か月程度」か「半年以上」。

リクルートマネジメントソリューションズは、「職場における新入社員育成」に関する調査結果を発表した。「育成機会前とその後の意識の変化」「職場全体が連携して育成することのメリット」などについて、営業系・企画系・事務系・研究開発系などに従事するビジネスパーソン1,226人が回答している。

新入社員「期待どおりに成長した」場合、約半数が上司・育成担当者に加えて同僚とも連携

まず「新入社員育成を任された当初、育成の機会をどのように捉えていましたか」「新入社員育成を経験してみて、育成の機会をどのように捉えるようになりましたか」と聞くと、当初の捉え方は「前向き」「やや前向き」の合計が46.4%で「後ろ向き」「やや後ろ向き」の合計20.4%を上回る。経験後の捉え方も「前向き」「やや前向き」の合計が51.7%で、ポジティブな評価が増加している。

【左】新入社員育成を任された当初、育成の機会をどのように捉えていましたか/
【右】新入社員育成を経験してみて、育成の機会をどのように捉えるようになりましたか

このなかで育成当初「後ろ向き」だったが経験後に「前向き」に変化した人に理由を聞いたところ、大別すると「自分の学びや成長」「育てる醍醐味」「前向きな感情」「意外にやりやすい」の4つがあがっている。

育成の捉え方が前向きに変化した理由

「育成に関わるコミュニケーション頻度」は、「ほぼ毎日」38.7%が最多で、「3日に1回」18.8%を合わせると半数を超える。その結果全体の44.2%が「新入社員の期待どおりに成長した」と判断していた。一方18.3%は「期待どおりにならなかった」と回答している。

また、担当した新入社員が期待どおりに成長したかどうかの自己評価は、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」44.2%が、「全くあてはまらない」「ややあてはまらない」18.3%を上回り、肯定回答が上回った。

担当した新入社員は、期待どおりに成長したか

こうした「新入社員の変化を感じるまでにかかった期間」を聞くと、「3か月程度」33.9%、「半年以上」33.9%が同数で上位。やはり1か月前後の短期間では判断できないようだ。

新入社員の変化を感じるまでの期間

「育成で苦労したこと」では、「新入社員のメンタルやモチベーションの管理」26.1%が最多で、「新入社員との間のギャップ(考え・価値観・経験など)」23.7%、「新入社員への効果的な関わり方や育て方(育成スキル)」16.2%を上回った。時間不足やスキル面より、基本的なジェネレーションギャップに苦労しているケースが多そうだ。

育成で苦労したこと

「職場での新入社員育成体制」では、「育成担当者中心」「上司と育成担当者の連携」「上司と育成担当者に加え周囲の同僚とも連携」がそれぞれ30~40%程度で、きれいに3つに分かれる。ただし「期待どおりに成長した」との回答者でみると、47.6%が上司と育成担当者に加えて周囲の同僚とも連携していた。関係者が広がるほど新入社員が期待どおり育っている傾向が見られる。

新入社員の成長と職場での新入社員育成体制

調査概要

  • 【調査対象】営業系・企画系・事務系・研究開発系などに従事するビジネスパーソン
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2024年12月
  • 【有効回答数】1,226人(平均47.3歳、営業系30%/企画・事務系32%/研究開発系26%/その他12%)
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