国内UX第一人者 黒須正明先生による連載コラム第五回「時間軸上のUXとUXの評価」

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プライム・ストラテジー株式会社はコラム「国内UX第一人者 黒須正明先生による連載コラム第五回「時間軸上のUXとUXの評価」」を公開しました

[UXの時間構造]

これまで第2回で示した概念構造図を使って、UXに関連した概念の相互関係について説明してきましたが、今回は、時間軸に関する構造についてお話ししましょう。

この図は、開発プロセス(グレー)と利用プロセス(ブルー)の時間的関係を示したものです。ただし、Webサイトに限定したものでなく、むしろ一般の製品やシステムを想定して描いたものなので、ちょっとWebサイトの開発とはずれている部分がある点、ご容赦ください。

開発プロセスは、企画から始まって設計、製造、販売と遷移していきます。設計の内訳は、利用状況の理解、要求の明確化、デザイン、評価となっていますが、これはISO9241-210:2010をベースにしたもので、Webサイトの設計とはちょっと違う面もあるでしょう。ただ、評価としてユーザビリティテストなどのユーザビリティ評価が行われ、その結果にもとづいて再デザインやデザインの詳細化が行われる点は共通しているかと思います。くどいようですが、客観的設計時品質としてのユーザビリティの評価は、この設計段階のなかで行われるものなのです。

ユーザの利用プロセスの方は、まず期待から始まります。これがUXの最初の段階です。この期待感は、一般の製品では、メーカーからの告知、たとえばパンフレット、テレビCM、企業サイトなどと、それらを一次情報とした雑誌やブログ、あるいは知人から得た噂などの二次情報にもとづいて形成されるものです。Webサイトの場合では、テレビ番組や雑誌、ネットの情報、知人からの情報などによって期待感が醸成されていることでしょう。期待を経験するというのは基本的に楽しいことです。夢や希望が拡がります。このサイトを使えば、これまで使ってきたサイトよりもっといい情報が得られるんじゃないかとか、もっと安く買えるんじゃないかといった期待です。だからマーケッターや広告関係者はこの段階に力を入れるわけです。期待の段階でネガティブなものは、それ以上先に進むことはないでしょう。

この続きは以下をご覧ください
https://column.prime-strategy.co.jp/archives/column_1327

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