【Google&Yahoo!】地域ターゲティングの設定方法と初心者が勘違いしやすい4つのこと
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Google や Yahoo! で広告配信をおこなうにあたって特定の地域には強めに配信をしたいやこの地域は商圏外だから配信したくないという場合があると思います。
そんな時に地域ターゲティングを活用すれば、地域ごとに配信量の出し分けをし、広告配信の費用対効果をあげることが可能です。
地域ターゲティングの機能は Facebook や LINE などの SNS 広告などにも備わっていますが、この記事では主要2媒体の Google と Yahoo! をメインにお伝えします。
地域ターゲティングの設定方法に加え、無駄な配信や機会損失を避けるために絶対に気を付けてほしい勘違いしがちな4つの落とし穴を解説します。
地域ターゲティングとは
地域ターゲティングは、ある特定の地域にのみ広告配信をおこなったり、逆に特定の地域への広告配信を制限したりできる、Google や Yahoo! のターゲティング設定のうちの1つです。
店舗への集客を目的としていたり、商圏が限られているサービスにおいては、特に広告配信の対象にしたい地域、したくない地域が出てくるかと思います。
例えば、東京都内にしか店舗を構えていないにも関わらず、沖縄や北海道に住んでいるユーザーにまで集客を呼びかけるような広告を配信してしまうと、無駄な費用をかけることになってしまいます。
店舗を持つサービスは設定必須
下記は弊社で地域ターゲティングを導入している広告商材の一例となります。
- 水道修理、鍵交換サービス
- クリニック系
- 飲食店
- 習い事、スクール(オフラインのもの)
ユーザーが実際に店舗に訪れる可能性があるものや、お客様のところに直接出向いてサービスを提供するものは商圏が限られるため、地域ターゲティングはマストでおこなうべきでしょう。地域ターゲティングでは主に以下の3つが設定可能です。
- 特定の市区だけに配信する
- 特定の地域への広告配信を制御する
- 特定の一点の周辺(〇〇 km 内)だけに配信する(Google のみ)
これらをおこなわずに広告を垂れ流してしまうと、ターゲットではないユーザーから広告がクリックされ無駄な広告費をかけることになります。
逆に地域ターゲティングをうまく活用することによって、費用の無駄を抑えて効率的な広告配信ができるようになるということです。
地域ターゲティングのメリット
地域ターゲティングのメリットは、費用の無駄を抑えられるだけではありません。他にも3つのメリットがあります。
- 地域ごとに予算配分ができる
- 地域ごとに広告文(ランディングページ)が変更できる
- 地域ごとに配信比率を変えられる
1.地域ごとに予算配分ができる
どの商品やサービスでも、地域ごとに広告の配信量をコントロールしたいということがあるかと思います。地域ターゲティングを活用することで、特定の地域ごとに予算を配分することが可能です。例えば、東京都は人口が多いから他の地域より2倍の予算をかけたいという場合などです。
その他にも、広告配信をおこなったのちに地域別のレポートを確認して、成果が出ている地域に予算を多く投下するのも効果的です。
この都道府県レポートを例にすると、仮に目標 CPA が10,000円だった場合、配信量は東京都が最も多いのに対し、CPA は15,000円だとします。反対に、神奈川県は配信量はそこまで出ていませんが、目標 CPA を達成できていたとします。
その場合、東京都の予算を縮小し、その分神奈川県には多めに予算を投下できるような配信をおこなうとより効果的な配信をすることが可能になります。
2.地域ごとに広告文・ランディングページが出し分けできる
店舗が複数ある場合など、地域によって広告文を出し分けたい場合は、地域ターゲティングを使用して広告文やランディングページを出し分ける事が可能です。
例えば、東京都内に複数の店舗を構えるイタリアンレストランが「イタリアンレストラン」というキーワードで広告を配信したとします。
地域ターゲティングを使用していない場合、ユーザーがどの地域から「イタリアンレストラン」と検索しても、広告はランダムに表示され、ユーザーの所在地などの情報を加味しない広告が表示されます。
しかし、地域ターゲティングを使用することで「渋谷にいるユーザーには渋谷の店舗の広告のみを表示」させることや「店舗のない品川区のユーザーには広告を表示しない」といった、地域による配信コントロールがおこなえるようになります。
また、広告をクリックしてランディングページに流入しても、広告の遷移先に店舗情報がなければ、実際にユーザーが検索した地域に店舗があったとしても、ユーザーにはそれが伝わらずページを離脱してしまう可能性があります。これは大変な機会損失です。
地域ターゲティングを使えば、ユーザーの所在地ごとに広告文や遷移先が設定できるため、成果につながりやすくなります。
上記の例であれば渋谷区のユーザーが「イタリアンレストラン」と検索した際には、広告文に「渋谷のイタリアンレストラン」と入れた上で、飛び先は住所やアクセス情報のある店舗ページが良いといえるでしょう。
3.地域ごとに配信比率を変えられる
地域ターゲティングは、地域ごとに広告を配信・除外するだけではなく、入札比率を調整することによって、地域ごとに配信の強弱をつけることが可能です。
例えば、同じ東京都内でも店舗の近くにいるユーザーには特に強く配信したかったり、逆に、店舗から若干離れているが商圏内にいるユーザーには、配信はしたいもののそこまで費用をかけたくなかったりする場合に、下記のような調整をおこなうことが可能です。
キーワードの入札単価を100円に設定し、同じ商圏でも店舗近くのユーザーと店舗から離れたユーザーで、入札比率の調整をした場合、以下のような金額で傾斜をかけることができます。
ターゲット | 入札比率 | 入札額 |
---|---|---|
店舗近くのユーザー | +30% | 130円 |
店舗から離れたユーザー | -50% | 50円 |
このように設定することによって、同じキーワードで東京都内に配信していても、店舗の近くのユーザーへは130円の入札額、店舗から離れているユーザーには50円の入札額で広告配信をおこなうことが可能です。
1で説明した予算配分の例と同様で、実際の成果(地域別レポート)を見つつ入札調整をおこなうのも良いでしょう。
配信量が減った結果、本来取れたコンバージョンを取り逃す可能性も
地域ターゲティングにはデメリットはほぼないと言えますが、地域を絞って配信した場合、その分配信量が減ることになり、本来取れていたであろうコンバージョンも減る可能性があるということです。
とはいえ商圏が明確なサービスであれば、設定をおこなわない手はありません。
設定方法
ここからは実際に管理画面で地域ターゲティングを設定する方法を説明していきます。Google と Yahoo! で設定方法に大きな違いはありませんが、細かな仕様は異なるので間違えないようにしてください。
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