CVRが従来の広告施策の2倍に! 英会話教材エス株式会社のインフィード広告活用法
セイン・カミュさんの広告でおなじみの英会話教材「エブリデイイングリッシュ」を販売しているエス株式会社は、スマートフォンユーザーをターゲットにしたYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の「インフィード広告」を使うことで、従来の広告施策に対して2倍となるコンバージョン率を実現した。
「急増するスマートフォンユーザーに対応するための施策の一環だった」という運用担当者に、Yahoo! JAPANの「インフィード広告」導入から成果を出すまでの経緯について聞いた。
2020年の東京五輪へ向けて高まる英会話へのニーズ
- 事例サイト: エブリデイイングリッシュ
- サイト運営企業: エス株式会社
- サイトの内容: 英会話教材の販売
- サイトの課題: 英会話習得を目指す人の集客および独自教材の販売
- 効果: 新規獲得キャンペーンで既存広告に対してコンバージョン率が2倍に向上
- 利用広告サービス: スポンサードサーチ、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)
- 広告の運用形態: 自社運営
「エブリデイイングリッシュ」は、多くの利用者から支持され、高い知名度を誇る英会話教材だ。その開発と販売を行うエス株式会社では、教育関連や美容健康関連のECを柱に、多数のWebサービス運営やスマートフォンアプリ開発なども手掛けるなど、幅広い領域で事業を展開している。
ビジネスパーソンや学生に限らず幅広い層で、英会話習得に対するニーズは高い。エブリデイイングリッシュは、そんな人々のニーズに応える製品として、エスの中核事業となっている。
英会話学習市場の現状について、同社の取締役で企画本部長を務める西本直人氏は次のように説明する。
「エブリデイイングリッシュをご利用いただいている方は、30~40代が中心です。さらに上の世代も含めて、語学力を身につけたいと考えている方がメインターゲット層です。
日本人の英会話に対するニーズは高く、エブリデイイングリッシュの売上も順調に推移してきました。消費税の増税後は少し落ち着いていましたが、2020年の東京オリンピックに向けて、スキルアップを意識して購入する方たちが少しずつ増えているように感じます。
弊社の製品を1つのきっかけとして、海外旅行や国内での外国人の方へのおもてなしなど、それぞれで英会話の楽しさを実感していただきたいです
」(西本氏)
スマホ特化型広告の導入で従来比2倍のコンバージョン率に
エス株式会社では、集客や販促のためにさまざまな広告手法を取り入れており、西本氏を中心に数名の体制で運用管理を担当しているという。
主力製品であるエブリデイイングリッシュには、特にマーケティングへも力を入れている。スポンサードサーチとYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)に対して投じている広告費のメインはエブリデイイングリッシュ関連だと西本氏は明かす。
リスティング広告に関しては、自社運用で培ってきたノウハウと実績を持ち、Yahoo!プロモーション広告の成功事例としてたびたび紹介されるほど。そんな同社が、新たに登場したインフィード広告を導入したきっかけは、何だったのだろうか。
「スマートフォンで閲覧するユーザーが増えつつある状況で、さまざまなニュースアプリで用意されているインフィード広告枠は、ユーザーにアプローチしやすくて魅力的だと考えていました。
そんなときに、Yahoo! JAPANがインフィード広告を始めると知り、望んでいたアプローチが気軽にできると、すぐに導入を決めました。
製品の購入がインフィード広告のコンバージョンポイントになりますが、導入後はこれまでやってきた他の広告施策と比べて高いコンバージョン率(CVR)におどろきました。スマートフォンからの閲覧ユーザーへのアプローチがスムーズで、興味を持っていただいた方々を効率的に集客できています。
ここ数ケ月の他の広告を使った広告施策と比較しても、目標の顧客獲得単価(CPA)を維持したまま、約2倍となるCVRを出せています。費用対効果が高く、獲得件数も伸ばせていて、満足しています
」(西本氏)
スマホユーザーに違和感を与えずに商品の訴求力を維持
インフィード広告で期待どおりの効果が得られた背景には、エブリデイイングリッシュのターゲット層にスマートフォンユーザーが増えているという事実がある。
西本氏も、これまで以上にその点を意識して、取り組んでいく必要があると語る。
「スマートフォンからの閲覧が当たり前になれば、こちらが提供するコンテンツも、日ごろから使い慣れているスマートフォンの操作感、情報構造、デザインに沿ったものにしなければいけません。そうすることによって、ユーザーからの共感が得られやすくなると思います。
広告からランディングページに移るとき、スマートフォンユーザーに違和感を与えないようにしつつも、ECサイトとしての訴求力も維持するように気を付けています。
具体的には、ちょっとしたスキマ時間に閲覧されることを想定して、できるだけシンプルな内容にすることを心がけています。
いわゆる『スマホシフト』によって、消費者の行動は大きく変化しました。インフィード広告は、その変化した消費者の行動にリーチできる広告だと思っています。集客する側としては、ユーザーが『アクセスしてよかった』と思えるWebサイトになるように、情報を充実させていくことも必要です
」(西本氏)
これまでのノウハウを他の製品やターゲット層への集客でも活用
主力製品であるエブリデイイングリッシュでのインフィード広告利用によって、その広告効果を確かめ、運用ノウハウも蓄積できた。エス株式会社では、他の製品マーケティングでもYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のインフィード広告をこのたび開始した。
「弊社でこれから力を入れようとしているのが、夢のクローゼット『ラクサス』というファッションのシェアサービスです。これは新規事業で、サービス内容も月額6800円(税別)で1,000個を超える有名ブランドバッグが無制限で使い放題(無期限・個数無制限・キズ保証付)で、大きく広がるバッグのコーデ(コーディネート)を楽しめる斬新なものです。
ファッション感度の高い女性全般がターゲットで、得意とするECとは異なる分野です。しかも、Webサイトではなくスマートフォンアプリとしての提供となるため、広告の使い方も製品の購入からアプリのインストールへと少し変わってきます。
ただし、スマートフォンユーザーへ向けた訴求という点では、エブリデイイングリッシュでの広告運用経験を活かせます。われわれにとっては大きなチャレンジになりますが、エブリデイイングリッシュと同じように、多くのお客さまに支持されるサービスに育てていきたいです
」(西本氏)
インフィード広告は、2015年5月20日に登場した新しいディスプレイ広告で、スマートフォン版Yahoo! JAPANとアプリ版Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースに配信される。
スマートフォン版「Yahoo! JAPAN」およびYahoo! JAPANアプリのトップページデザインは、2015年5月にスマートフォンでの操作性を向上させたタイムライン型へと変更された。インフィード広告は、このタイムライン型デザインに最適化されており、「記事コンテンツに最適な形で表示するデザイン」が最大の特徴だ。従来の広告とは異なる印象をユーザーに与えることで、新しい顧客層への訴求を可能にする広告として期待されている。
インフィード広告は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の広告掲載方式の1つで、スマートフォンに特化したクリック課金型の広告だ。Yahoo!プロモーション広告を利用しているすべての広告主に提供されている。
- 「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載(Yahoo! JAPAN)
※この記事の内容は、2015年9月現在の情報に基づいています。
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