問い合わせは「人による対応」を望むが6割、自己解決型は3割。問い合わせ・問題解決に「対話」を求める傾向 | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2021年7月15日(木) 09:00
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KDDIエボルバが公表した「企業とお客さまとのコミュニケーション実態2021」によると、商品・サービスの問題解決に関する問い合わせについて、「人による対応」を望む人が約6割にのぼっている。

「企業とお客さまとのコミュニケーション実態2021」は企業と顧客におけるコミュニケーションの最新動向やニーズの把握を目的に、半年以内に企業に問い合わせをした1647人を対象とした調査。

「商品・サービスの問題解決時に求める対応方法は?」について、電話や有人チャット、Webフォーム、メールといった「人による対応」を望む声が約6割に達し、自己解決意向を大きく上回った。

KDDIエボルバが公表した「企業とお客さまとのコミュニケーション実態2021」 ユーザーが求める問題解決方法ユーザーが求める問題解決方法

過去3年連続で「有人対応4割:自己解決6割」の結果で推移していたが、コロナ禍で逆転。非対面での購入の機会が増加するなか、問い合わせや問題解決に「対話」を求める傾向が高まったと推察され、「人」の付加価値が注目されつつあることを示す結果となった。

「問い合わせの前に自分で解決を試みたか?」の問いでは「試みた」の合計が約7割。また、約5割が「理解ができなかった」「知りたい情報がなかった」ことを理由に問い合わせに進んでいることから、WebサイトFAQの改善・拡充などにより、問い合わせ数削減を見込めることが推察される。

KDDIエボルバが公表した「企業とお客さまとのコミュニケーション実態2021」 問い合わせ前のユーザー行動問い合わせ前のユーザー行動

この結果は業界別で傾向にばらつきがあり、EC・通販業界では自己解決の「手段がなかった」が最も多かった。

「直近の問い合わせで最初に利用した窓口で問題が解決したか?」の問いでは、「有人対応系」チャネルを利用した8割が「解決した」と回答。そのなかでも電話が86%、有人チャットが74%とリアルタイム型チャネルの解決力が高かった。

「自己解決系」チャネルは全体で2割未満。ただ、AIチャットボット単体では44%が解決に至っており、FAQなどに比べ突出して解決力が高かった。

KDDIエボルバが公表した「企業とお客さまとのコミュニケーション実態2021」 最初に利用した窓口で解決しているかについて最初に利用した窓口で解決しているかについて

2021年の調査結果は全体的に過去の結果との相違が多く、利用したい窓口例ではこれまで上位だった「店舗」が大きく下振れ。問い合わせの多い業種例では「メーカー」が1位に急伸するなど、コロナ禍の影響を受けた消費者行動・ニーズの変容があった。

調査概要
  • 調査対象:半年以内に企業に対して商品やサービスに関する問い合わせをした20~79歳の男女
  • サンプル数:合計1647人
  • 調査地域:全国
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査時期:2021年2月

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オリジナル記事:問い合わせは「人による対応」を望むが6割、自己解決型は3割。問い合わせ・問題解決に「対話」を求める傾向
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石居 岳
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