第26回 [コラム]サイトマップの再構成をしよう
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
Google Analyticsの機能だけでは、残念ながらそのWebサイトにどれだけのページが存在するかを数えることはできません。しかし、Google Analyticsは解析対象のHTMLにタグを埋め込む必要があります。この作業を実施するときに、どれぐらいの数のHTMLが存在するのか、数えることができます。
Webサイトのページは、日々「増殖」しています。たとえば、プレスリリースを週に1本ずつ掲載していったとして、年間50ページは増えています。新商品を1つ発売したら、関連ページが5つや6つは簡単に増えていきます。大幅なコンテンツ追加がなくても、このような日々のメンテナンスの積み重ねが、Webサイトを大きく育てているのです。
一般的に、Webサイトのページ数が200を超えると、ユーザビリティの観点からサイトマップが必要になると言われています。もし、あなたのWebサイトにまだサイトマップがない場合は、この機会にサイトマップを作りましょう。テキストリンクが中心のサイトマップは、検索エンジンにとっても「食べやすい」ページです。
ページ数が多い、少ないにかかわらず、サイトマップを再構築することを考えましょう。現行のWebサイトのサイトマップが手元にない場合もありますが、そんなときには、Google Analyticsのレポートに助けてもらいましょう。
「すべてのナビゲーション」のレポート(コンテンツの最適化>ナビゲーションの分析)を使って、サイトマップを作ってみましょう。Google Analyticsが取得しているディレクトリリストが表示されます。メインはレポートの名前通り、あなたのWebサイトを訪問したユーザーがどんな経路をたどったかが表示されています。
このメインのレポートを見ながら「ディレクトリとページ」をエクセルに再現していきましょう。エクセルを使うのは、順番の入れ替えや行の追加が簡単にできるからです。ソートをかけるのも簡単なので、後々の作業が楽になります。Webサイトは生き物なので、サイトマップも更新が容易になるようにしておきましょう。
ここで作るサイトマップは、サイトの構造を把握するために使うものなので、細かければよいというものではありませんが、大雑把では後で使い物になりません。使い物になるレベルとは、そのサイトマップを基にコンテンツを整理できるかどうかです。足りないと思っていたコンテンツが実はすでに存在していたり、あると思っていたコンテンツがなかったりした場合の混乱を避けるためにも、「使い物」になるサイトマップを作りましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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