Google Analytics入門 第20回 テキストリンクとアイコン、ユーザーはどちらが好きか?
第20回 テキストリンクとアイコン、ユーザーはどちらが好きか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
トップページにずらっとならんだアイコンとテキストリンク。どちらをクリックしても移動する先は同じだとしたら、ユーザーはどちらを好んでクリックしているのでしょう。
「広告全体のA/Bテスト」は、アイコンとテキストリンクでクリック数を比較するといった、効果を比較するのに便利です。判別しやすいように、アイコンには「?click=icon」、テキストリンクには「?click=txt」というようなパラメーター(Google Analytics用のタグ付きURL)を設定しておくと、検証が簡単です。
結果はこう読め!
アドワーズ広告は自動的にGoogle Analyticsが識別して集客を計測できるが、一般的なバナー広告などはパラメーターを付けた専用URLを造り、リンクを設定しておくことで、初めて計測ができるようになる。
「クリックできるように感じられないアイコン」を見ることがあります。アイコンだけではありません。クリックできるように見えないテキストリンクもあります。何がそう見せるかはケースバイケースですが、せっかくきれいにデザインしたアイコンがユーザーにとって意味のないものだとしたら、残念ですね。テキストリンクにしても同様です。工夫された文章なのに、人目を引いていないとしたら、悲しいですね。
パラメーターを設定したアイコンやテキストリンクをクリックした数は、このレポートで「カウント」として表示されます。ユーザーがテキストリンクとアイコンをどれぐらいの割合でクリックしているのか比較してみましょう。
画面では、content_footがテキストリンク、footがアイコンであるように、あらかじめ設定しています。ここでは、テキストリンクをクリックしているユーザーが圧倒的に多くなっています。このような場合、せっかく作ったアイコンが「クリックできるもの」としてユーザーに認識してもらえていない可能性があります。
ユーザーに対してそれらがクリックできるものである、ということを明示するようにデザイン修正を実施したほうがよいかもしれません。デザイン修正を実施した後で、もう一度ユーザーがそれらをクリックしているかどうかチェックしてみましょう。
また、パラメーターは自由に設定してかまわないのですが、なるべくわかりやすいものにしておきましょう。
POINT!
「クリックできる」と認識してもらえないリンクは、もったいないですね。ユーザーにとってわかりやすいインターフェイスを心がけましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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