Google Analytics入門 第22回 ユーザーはどんな環境であなたのWebサイトを見ているか?
第22回 ユーザーはどんな環境であなたのWebサイトを見ているか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
Webサイトをリニューアルしようかな、と思ったその時期に、ユーザーがどんな環境であなたのWebサイトを閲覧しているかを知ることは、新しいデザインを作るうえで、大いに参考となるでしょう。
この図では、1位がWindows XPとIE6.0の組み合わせでインターネットを閲覧しているユーザーが60%以上いることになります。
結果はこう読め!
Cascading Style Sheetsの略。HTMLが文書構造を定義する言語であるのに対し、CSSはWebページの見た目(レイアウト)を定義する規格。
ブラウザーとプラットフォームをかけ算でチェックできるこのレポートは、あなたのWebサイトがサポートしないブラウザーを決断するうえで大変重要な指標となります。
企業Webサイトは2、3年に一度の割合でリニューアルされるケースが多いようです。しかし、3年も経過するとデザインや構造がいささか古めかしいという印象を受けてしまいがちです。ユーザーのニーズに合わせてデザインや構造も変化させていきましょう。
リニューアルする場合には、ガイドラインの改定はつきものです。たいていのガイドラインには、対応すべきブラウザー、という項目があります。あなたのWebサイトは、対応すべきブラウザーはどのようになっているでしょうか。古くはNetscape 4.X、I.E4.Xまで対応している、というケースもあるかもしれません。では、新しいブラウザーはどうでしょうか。
さて、そのガイドラインは、あなたのWebサイトを訪問するユーザーの実態と乖離してはいないでしょうか。ガイドラインに縛られすぎて、クリエイティブの自由を奪ってはいないでしょうか。
Web標準で推奨されているHTMLとCSSを組み合わせたコーディングでは、あまりに古いブラウザーでは思った通りの表示が得られずに、制作時間だけがかかってしまう、ということがあります。どの程度の表示でOKとするかは、あなたのWebサイトを訪問しているユーザーの実態をチェックして決断しましょう。
左の画面では、もっとも使われているブラウザーはIEの6.0です。しかし、少数ではあってもNetscapeユーザーもいるかもしれません。IEとNetscapeではCSSの解釈が違うので、CSSを用いたレイアウトを使いたいときには、Netscapeへの対応を考えなくてはならない、ということになります。
あなたのWebサイトにおいて、どれぐらいのシェアになったら対象とする、または対象外とする、という基準を明確にしておくと、日々のコンテンツ制作時の迷いもなくなるでしょう。
POINT!
リニューアル時には、古いOSだけでなく、新しいOSへの対応をどうするかについても考慮しましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
書籍『Google Analytics入門』のご紹介
初めてでもプロ並みのアクセス解析ができる
Google Analyticsの解説書が登場!
高度な分析が無料で簡単にできるアクセス解析ソフト「Google Analytics」の解説書です。Google Analyticsを使いこなすことができれば、無駄なSEOやキーワード広告にお金を使わず、初めてでもプロ並みの分析が可能です。企業サイトを任せられているウェブ担当者には必読の一冊です!
本書で、以下のようなことがわかります。
- アクセスが集中するのは何曜日の何時頃?
- 訪問者は一見さんか、リピーターか?
- お客さんはどのページで飽きたのか?
- どんなページが人気なのか?
- どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
この他にも盛り沢山の内容で、ウェブ担当者必携の1冊です。
コメント
初めまして。NPO法人「WITHママ」と申します
初めまして、1都4県で100個の「出産・保育情報」が集まるウェブサイト「WITHママ」を提供していますNPO法人「WITHママ」と申します。
*「WITHママ地域一覧」
http://withmama.info/AD/AREA/KANTOH/index-new.html
*「NPO法人「WITHママ」」
http://withmama.info/NPO/
現在、1都4県で25,000人の子育てのママにご利用いただいております。
ただ、NPO法人というものは、イコール貧乏という状態に大抵はあるわけでして、NPO法人「WITHママ」もその例外を脱してはいません。
そのため、「WITHママ」の中に協賛特集を掲載し、その特集のスポンサーを探してきては、いただいたお金を運営に充てている次第です。
そして、スポンサーからお金をいただく限りは、何人のママたちが、どのようにしてページを見ているか、スポンサーに説明する必要がありますので、そのために「Google Analytics」が使える設定いたしました。
その「Google Analytics」からどのような情報が手に入るかを求めて、ウェブサイトを探していましたところ、かわち れい子様のGoogle Analytics入門を探し当ててここを初めて知りました。
また、「WITHママ」の次のシステムにも「Google Analytics」から得た分析を生かしたく思っています。
私自身は文系の人間で、このようなことはあまり得意ではありませんが、ここの皆さまの記事を拝見しながら、目標に向かっていきたく思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。