Google Analytics入門 第25回 実際の画面と照らし合わせてクリック数を見たい
第25回 実際の画面と照らし合わせてクリック数を見たい
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
クリック数などが画面に直接書き込まれたレポートがあれば便利だと思ったことはありませんか。Google Analyticsではその機能が提供されているので、実際に見ることができます。
実際のページ画面の上に、そのリンクがクリックされた数が自動で表示されます。バーの長さでボリュームを把握できるので、どんなエリアがクリックされているのか、一目瞭然です。表示しようとして文字化けしたときは、画面の白いスペースで右クリックし、「エンコード」から「日本語(自動選択)」を選びます(ブラウザーがIEの場合)。
結果はこう読め!
Webサイトの第1階層を示すナビゲーションで、Webサイト全体を通じてページに表示されている。会社ロゴが一体となって使われていることが多い。
どんなリンクがユーザーにクリックされているのかが視覚的・直感的に表現されるレポートです。これまで、このようなレポートの作成は、手作業に頼っていましたが、Google Analyticsでは自動で表示されるようになっています。
画面の右上に表示されている[Exits:]に、このページから離脱したユーザーの数と率が表示されています。これらの離脱ユーザーを除いた訪問ユーザーがこのページでクリックしたリンクが、そのリンクの隣にグラフで表示されています。
左の例では、グローバルナビゲーションにある「インプレスR&D」というボタンが頻繁にクリックされています。また、全体の傾向としてページの左上部にユーザーがクリックするリンクが集中しているようです。人間の心理として左上から右下に目線が動くので、この状態は自然なものです。ページの右サイドや下部によくクリックされているリンクがあれば、デザインやコピーなどを詳細に検証してみると、あなたのWebサイトをユーザーがどんな心理を持って見ているのかがわかるかもしれません。
また、この表示は別のメニューでも利用できます。「コンテンツの最適化」>「コンテンツのパフォーマンス」>「上位のコンテンツ」で、リストのマークにカーソルを合わせ、分析オプションを表示させます。ここで[ページ上のデータ表示]を選ぶと、同じ機能が使えます。
ユーザーのクリックという動作が視覚的に目に見えるので、一度トライしてみるのもよいでしょう。
POINT!
あなたのWebサイトのデザインが機能しているかどうか一目瞭然のこのレポートは、社内報告用のレポートに利用すると説得力がアップします。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
書籍『Google Analytics入門』のご紹介
初めてでもプロ並みのアクセス解析ができる
Google Analyticsの解説書が登場!
高度な分析が無料で簡単にできるアクセス解析ソフト「Google Analytics」の解説書です。Google Analyticsを使いこなすことができれば、無駄なSEOやキーワード広告にお金を使わず、初めてでもプロ並みの分析が可能です。企業サイトを任せられているウェブ担当者には必読の一冊です!
本書で、以下のようなことがわかります。
- アクセスが集中するのは何曜日の何時頃?
- 訪問者は一見さんか、リピーターか?
- お客さんはどのページで飽きたのか?
- どんなページが人気なのか?
- どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
この他にも盛り沢山の内容で、ウェブ担当者必携の1冊です。
ソーシャルもやってます!