Google Analytics入門 第21回 入り口ページからユーザーはどんな動線をとっているのか?
第21回 入り口ページからユーザーはどんな動線をとっているのか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
どんな入り口から入ってきたとしても、あなたのWebサイトの中で特に見てほしいページにユーザーを誘導したいですよね。まずは、現状の動線を知って対策を立てましょう。
見慣れないインターフェイスですが、食わず嫌いは禁物です。ディレクトリをクリックするとページが表示され、そのページの直前・直後の閲覧ページが表示されます。
結果はこう読め!
ここでは、Webサイトの中でのユーザーの動き(ページの遷移)を意味する。
Webサイトの第1階層を示すナビゲーションで、Webサイト全体を通じてページに表示されている。会社ロゴが一体となって使われていることが多い。
このレポートは、どのページをチェックするかを決めてから見たほうがよいでしょう。なぜなら、あなたのWebサイトでGoogle Analyticsのタグを埋めたすべてのページについて、ユーザーがその直前に閲覧していたページと、その直後に移動したページが表示されるからです。Google Analyticsのタグを埋め込んだページすべてについてこのレポートでその動線をチェックしてもよいのですが、それには膨大な時間を必要とします。
そこで、チェックするページをいくつかピックアップしてチェックしていくことにしましょう。ピックアップする基準は、あなたのWebサイトで入り口になっているページや、コンテンツ(コーナー)のトップページです。もちろん、Webサイト自体のトップページをチェックすることも忘れないようにしましょう。
あなたのWebサイトで入り口になっているページは、ユーザーをどのページに誘導していますか。そのページにグローバルナビゲーションがついていれば、トップページや、どこかのコンテンツ(コーナー)のトップページに誘導していることも多いでしょう。「詳しくはこちら」などというリンクがあれば、そのページに誘導していることもあります。
でも、それらは本当にユーザーを誘導したいページですか。そうでないことのほうが多いかもしれません。なぜ誘導したいページに誘導できていないのでしょう。そこへのリンクが目立たないというのが、大きな要因の1つになっている可能性があります。誘導したいページへのリンクがないという、初歩的だけれども致命的なミスを犯している場合もあるので、注意深くレポートをチェックしましょう。
POINT!
「リンクを張っていなかった!」など、意外と初歩的なところでつまずいているケースが多くあります。レポートだけでなく、実際のページも見ながら検証して改善していきましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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