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ソーシャルメディアの世界では1つの戦略ですべてをカバーはできない

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ソーシャルメディアの世界では
1つの戦略ですべてをカバーはできない

SEOmoz ソーシャルメディアとブログが軌道に乗ったことで、いわゆる「古い」メディアのウェブサイトも、次世代的な双方向性を取り込まなければというプレッシャーが強まったのではないでしょうか。いまの立場でそれを感じますか? 参加型のソーシャルメディアのモデルを支持しますか? クライアントに推奨しますか(していますか)? 価値のあることでしょうか?

シモンズ氏 NYTimesはネットワーク内でブログへの移行を行っています。アンドリュー・ロス氏のDealBookデビッド・ポーグ氏の技術コラムなどは優れたコンテンツです。私はいつも楽しんでいるのですが、もっと読者が関わる必要があると訴えてきました。それがコメント欄で実行に移されて、ジャーナリストと読者との間にあった古い壁が破壊されました。記事の中でコメントが最も優れているということもあります。

ソーシャルメディアの世界に足を踏み入れるのに、1つの戦略ですべてをカバーしようとするのは、最善の戦略ではないとわかりました。ソーシャルメディアに自然に順応しているコミュニティもあるようですが、大多数は注目度と影響力がないも同然です。もちろん、チャンスはあり、より大きなチャンスである可能性もあるのですが。

サイトへの入口の数を最大化し
格上げのチャンスを拡大すること

SEOmoz コンテンツが基本の大規模な広告型のウェブサイトは、どの部分で最も売上が見込めると見ていますか? 全般的に言えることはありますか?

シモンズ氏 しっかりとした出版社ならばアーカイブです。奥の深いコンテンツをユーザーと検索エンジンが簡単に閲覧できるようにするというのが、やはり健全な戦略です。コンテンツの作られ方と保管のされ方によっては、口で言うほど簡単な話ではないですが。最高品質のコンテンツがサイトからも検索からも簡単に見つけられないということがあります。これはたいてい、アクセシビリティに問題があります。

SEOmoz ページがインデックスされて検索上位に入るために、リンクジュースが伝わるよう、サイトのアーキテクチャに苦慮している大規模サイトをたくさん目にしてきました。大規模サイトが数十万(数百万)というページを検索エンジンにインデックス化してもらうために、どんな戦略があるでしょうか?

シモンズ氏 内部リンクの構造を継続して監視していくべきなのは間違いありません。マット・カッツ氏は最近、nofollowをウェブマスターが使うべき正統のテクニックだと認めましたが、どのサイトもこれを使ってページランクを整える必要があるとは私は思いません。定期的にサイトのアーキテクチャと内部リンクの構造を点検し、隠れている弱点のページがどこにあるか確認するのは間違いなく重要なことです。ハーフデック氏が第3階層のてこ入れについてすばらしい記事を書いていて、これは時間をかけてよく読む価値があります。

サイトへの入口の数を最大化し、格上げのチャンスを拡大するには、SEO戦略を日ごろからテスト/評価/監視することが不可欠です。広く行われている知識が通用しないことは多々あります。サイトは1つひとつ違います。ビジターの利便性と検索エンジンへの最適化を両立するような、要素の組み合わせを見つけるのは簡単ではありません。

検索マーケティング業界は
クライアントに生み出す価値の大きさを
過小評価するべきではない

SEOmoz 検索業界全般についてうかがいます。職業としての検索マーケティングの状況と、検索に関わっている人たちの状況をどう思いますか? この業界が進んでいるのは、正しい道なのかそれとも間違った方向なのか。検索マーケティングがより良い職場になるには、どうすることが望ましいのでしょうか?

シモンズ氏 検索マーケティング業界の状況は年々良くなっています。プロとして基本的な洞察力をもって進めていけば、この業界で成功できますよ。“いわゆるSEOの専門家”にひどい目に遭ったという話は、いまだに月に数回は耳にします。検索エンジン最適化なんて疑わし黒魔術だとレッテルを貼る記事が出てくるのは避けられないことです。しかし、常日ごろ言われているように、SEOとはつまりコンテンツの力を最大限に引き出すことなのです。サイトの方向性すべてをSEOが決めるというのはおかしいですが、SEOを考慮することは必要です。検索エンジンへの取り組みが何年も遅れている企業があまりに多い。オンラインのベンチャーは強固なSEOの基盤を構築することが、現在は必須です。

ソーシャルメディアはまだ幼年期の段階だと言えます。これから企業レベルに移行していくでしょう。デファイン・サーチ・ストラテジーズでは、メッセージを受け取り、たくさんのソーシャルネットワークに働きかける広報のやり方について会社に教育する仕事を、うまく進めています。これは簡単なことではありません。誰かがこれを「新たなリンク構築だ」と評したとして、苦労が同じだと言っているのだとすれば、それはその通り。

SEO業界全般では、コンサルタントと代理店が、クライアントに伝える情報の価値を本当に理解することがとにかく求められます。教育は完了してから何年もすれば企業は報われますし、それも大きなお金になって返ってくることもあるのです。一部のスキルの高い専門家や代理店が請求している金額を聞くと、私はどうかと思います。この業界では、カスタマイズされた専門技術の提供がひどく過小評価され、安く利用されることがあまりに多すぎます。真に優れたSEOサービスは、莫大な数の要因とSEO業務の経験をすべて考え合わせて、各クライアントの難題に対処しているのです。数か月に及ぶこともある大変な仕事ですが、長期間にわたってこれほどの売上と成長をもたらすマーケティング活動はそうありません。料金に完全に見合った、またはそれ以上の働きをしているSEO企業やコンサルタントを私はたくさん知っています。最終的にSEO業界は、戦略が継続的にうまく働き、数年間でクライアントが享受する価値とつり合うだけの価格をサービスに提示するようになってほしいと思っています。

オンラインの世界が、大々的にSEOに注目し始めています。SEOmozは大量のプレミアム登録者がいて、デイブ・ワイナー氏のような人から引用されていますね。また、社内スペシャリストという道を切り開こうという人が増え続けています。私はたくさん知っていますが、会社にとって非常に重要な人たちです。すばらしいSEOブログが山のようにあります。

◇◇◇

SEOmoz すこし個人的な質問を1つ。この業界で最も有名な人でありながら、ブログやフォーラム、Facebookなどオンラインの検索コミュニティでは比較的沈黙を守っていらっしゃいますね。ご自身のブラウザを見ればそんなことはないのかもしれませんが。参加を控えているのは、あえてそうしているのでしょうか? それとも、実はブログやSphinnやTwitterを一日中やっていたいのだけど、時間がないということなのでしょうか?

シモンズ氏 読むのはできるだけ読むようにしていますよ、それに週に何百というコンタクトがあって、その合間で人生を楽しむ時間を十分にとるようにしています。誰もがあなたほど生産性が高いわけではありませんよ! いろんなことに気を取られすぎているのでしょうね。

SEOmoz 最後の質問です。去年最もおもしろいと思ったプロジェクトを1つ教えてください。検索マーケティングの最前線にいて最も驚いたことは何ですか?

シモンズ氏 すでに話したように、認識は広がり、企業のあいだで検索というチャンスを獲得しようという傾向は強くなってきています。もちろんこのことは、TimesSelectの壁を撤廃する決定に反映されました。こうした決断で検索がどんな役割を果たしているのかは、すでに理解されているようです。従来的なマーケティング、編集、およびITを担当する人たちが、SEOについてずっとよく知るようになっています。これで、戦略を実行に移すのはずっと楽になります。懐疑論はまだありますが、私たちが関わる人はほとんどが、検索トラフィックを呼び込みたいなら必要な基礎があることを理解するようになっています。

Marshallさん、本当にありがとうございました。本当に貴重なお話をうかがえました。

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