国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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SEOに関するくだらない質問にはもう飽き飽きだ。なぜなら…… など10+4記事

「日本語ドメインは有利か」「相互リンクはダメ?」「無料ブログからリンクするのは効果は?」など

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トップページへのパンくずリストのリンクにキーワードを入れるべきか
★★★★☆ ユーザビリティ優先で (WebmasterWorld)

サイトのトップページにリンクするパンくずリストのアンカーテキストに、上位表示を狙うキーワードを含めるべきかどうか、悩んだ経験のある読者もいるのではないだろうか。

「HOME」や「TOP」のようにすればシンプルでユーザーにとってわかりやすい。しかし、アンカーテキストとして上位表示に少しでも貢献する可能性があるのであれば、狙っているキーワードを入れたくなる。

たとえば、Web担が「SEO」や「検索エンジン最適化」で上位表示を狙っていたとすると、「SEO・検索エンジン最適化の専門サイト【Web担当者Forum】ホーム」をトップページへのリンクにするようなイメージだ。

ところがこうすると、長くて見づらくなりユーザビリティ的にはよろしくない。トップページ以下のパンくずリストのアンカーテキストも長かったとしたら、パンくずリストが複数行に改行され、ますます見にくく(醜く)なる。そういうサイトも実際に存在する。

SEOをとるか、ユーザビリティをとるか、悩みどころだ。

WebmasterWorldフォーラムで挙がったコメントを基にしながら筆者なりの考えをまとめてみる。

  • ユーザビリティを優先し、HOMEやTOP(カタカナでもOK)にする
  • 長くならないのであればサイト名を付けてもいい
  • 狙っているキーワードを入れても長くならずかつ不自然でないなら入れてもいい
  • 現状でキーワードを入れていてユーザビリティを大きく損ねていなのであれば、そのままにしておく
  • 現状がTOP/HOMEだけなら、今からキーワードを追加することはやめる

パンくずリストのアンカーテキストにSEO的な効果があるかどうかをはっきり特定できない。逆にキーワードを詰め込むことでマイナスに作用することも考えられる。

注: サイトの論理的な構造を検索エンジンに的確に伝えるためにパンくずリストは重要な要素だ。ここで問題にしているのは、パンくずリストに使う“アンカーテキスト”である。

危険を犯してまでパンくずリストにキーワードを入れたいとは筆者は思わない。ならばユーザビリティを優先したい。しかし、現状でキーワードを入れているものの、ユーザビリティを考慮したうえで、もしそのキーワードを外してしまったら、順位が下がってしまう可能性もゼロとは言えない。したがって問題になっていないのであればそのままにしておく。

コンテンツを自動生成したページはウェブスパムになるのか
★★★★☆ サイト内検索結果も自動生成の1つ、場合によっては…… (Google Webmasters on YouTube)

プログラムを組んで、検索クエリを自動的に取得してそれに関するページを生成することはグーグルのガイドラインに違反していますか?

しかも検索結果がゼロで、代わりに広告ばかりのページだとしたらどうですか?

上の質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

それはユーザーエクスペリエンスを非常に悪くしている。そういったサイトを僕たちが見つけたら、間違いなく対処する。

付加価値がない自動生成したページは違反だと、ガイドラインで定めている。

以前に受け取ったクレームで「グーグルの検索結果に出ていたページに訪問したら、レビューがゼロのページだった」というものがあった。

もしサイト内検索を採用しているなら、サイト内検索の結果はクロールされないようにrobots.txtでブロックしておくべきだ。サイト内検索の結果は自動生成コンテンツに相当する。

「検索エンジンの検索結果をクリックしたらその先のページも検索結果ページだった」ということを、検索ユーザーは嫌がる。不快に感じてスパムレポートを送ってきたユーザーもいるくらいだ。

もし同じようなサイトを見たら、遠慮せずにスパムレポートを送信してほしい。

もしサイト内検索の結果を表示させているサイト管理者なら、ウェブの他のどこを探しても見つからない情報を提供しているのでない限りは、サイト内検索の結果を通常は除外しておいてほしい。それ以前に、検索結果がゼロのページは間違いなくブロックしておかなければだめだ。検索ユーザーの役にまったくたたない。

まとめると、ユーザーに価値を提供していない自動生成コンテンツページはグーグルのガイドラインに違反している。

もし見つけたらヘルプフォーラムに投稿してもいいしスパムレポートを送ってもいい。僕にツイートしてもらっても構わない。そういうのを見たくないしユーザーエクスペリエンスを損ねるからね。

自動的に生成されたコンテンツなどの「オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しない」ページを、グーグルはガイドラインで明確に禁止している

サイト内検索の結果も自動生成に相当する。何の加工もせずに単純にサイト内検索結果をインデックスさせたとしたら、それもガイドライン違反になる可能性がある。まして検索結果がゼロのページをインデックスさせることは明らかに良くない。

えっ! DMOZからのリンクもNGなんですか!?
★★★☆☆ グーグルの勘違いっぽい (SEO Hangout Panel on Google+ Community)

完全に自然に張られたリンクなのに不自然なリンク扱いを受けた事例を前回紹介した。

今度はなんとDMOZ(ODP)からのリンクまでもが不自然なリンクとして例示されてしまったそうだ。

DMOZは、古くからある世界規模の由緒あるディレクトリサービスで、数年前までグーグルはディレクトリ検索にDMOZのデータを利用していた。誰もが登録できるわけではなく、一般的に言って審査を通過することは非常に難しい。今となっては廃れたサイトになってしまっている感を受けるが、それでも不正なリンク集めにやすやすと悪用できる類のサイトでないことは確かだ。

そんなDMOZからのリンクを、不自然リンクのサンプルとして提示してきたのだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏は、この件に対して

グーグル側の手違いのようだ

とコメントしている。

前回のケースでは間違いかどうかには触れず、今後の参考にするとだけグーグル社員の1人は反応した。しかし今回に限っては、ミスを認めたように見える。

もはやDMOZは旧式のサイトになってしまったため、知らない担当者が低品質なディレクトリサイトだと誤認識してしまったのだろうか。

もっともDMOZからのリンクが実際には問題なかったらしいとはいえ、このメッセージを受け取ったサイトが不自然なリンクでガイドラインに違反していたことは事実である。

本のレビューをデータハイライターで簡単にマークアップ
★★☆☆☆ 書評をサポート開始 (Pierre Far on Google+)

データハイライターで設定できるデータのタイプに「書評」が加わった。

この記事を書いている時点では、日本語版ヘルプページはまだできあがっていないが、ウェブマスターツールではすでに利用可能だ。

データハイライターの書評

データハイライターは、HTMLを構造化データでマークアップすることなしに、ページ上の情報が持つ意味をグーグルに伝えることができるツールだ。

登場当初は「イベント」のみをサポーしていた。その後、「記事」や「地域のお店やサービス」、「レストラン」など7タイプが追加されている。今後もサポートするデータタイプが増えることを期待したい。

リンク販売サイトに対するグーグルのペナルティを再度確認
★★★★☆ 見えるPageRankと見えないPageRankに対する処罰 (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

ツイッターでの、グーグルのマット・カッツ氏とフォロワーのやりとりを紹介する。

マット・カッツさん、検索結果からページを削除するペナルティというのは、PageRankの価値をなくすことでそうするのでしょうか? PageRankを無効にするペナルティはありますか?

PageRankを転送するリンクの販売はグーグルツールバーのPageRankの下落に繋がることがあるし、(そのサイトからの)発リンクを信頼しなくなることもある。

今さらの話題だが、念のために説明しておく。

PageRankの転送をしているサイト(言い換えればランキングを上げることを目的にリンクを販売しているサイト)のグーグルツールバーのPageRankは、手動で下げられることがある。そればかりか、そのサイトから外部サイトのページに張っているリンクはその価値をゼロにされているかもしれない。ツールバーPageRankの下落は目に見えるが、リンク価値の無効化は目には見えない。

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