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中小ECサイト向けのECブランディング理論「C-VAIPASSの8指標」をネットショップ総研が提唱

中小EC事業者が差別化を行う際に、「何を捨てるべきか」を判断する指針
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

EC事業者向けのブランディング理論「C-VAIPASSの8指標」の提唱を、ネットショップ総研が12月11日に行った。

「C-VAIPASSの8指標」は「どうすれば他店と差別化できるか」の要因を分解して整理したもので、中小EC事業者向けに作られているため、「すでに保有している項目」「比較的保有しやすい項目」に特化しており、また、テレビCMのような資本力に依存する項目も含んでいないことが特徴。

「C-VAIPASSの8指標」

C-VAIPASSの8指標

概念 Concept(コンセプト)―― 以下のすべての指標のもととなる要素
├可視 Visual(視覚表現)―― 「自分達は何であるか」をどう感じてもらうかの要素
├指向 Approach(販売路線)―― 販売手法での差別化を指す要素
├商品 Item(販売品)―― 消費者にどんな価値を提供するかの指標
├広報 Public relations(発信)―― 情報発信による差別化を指す指標
├実績 Achievement(実績)―― 実績公開による差別化を指す指標
├応対 Service(サービス)―― 消費者への対応の差別化を指す指標
└店主 Seller(販売者)―― 店長(社長または販売者)の個性による差別化を指す指標

C-VAIPASSは、順を追って対策するものではなく、自社の状況にあわせて要素に優先度を付けて活用するものだとしている。

たとえば下図の例は、中堅ポジションの季節商材食品メーカーを想定したものだ。現状の自社の強み・差別化項目を、総計10で各項目に配点し、今後自社が向かうべきブランディングを考察し、2つまたは3つの項目のみに再配点を行っている。

商品・応対・指向に特化した例(中堅ポジションの季節商材食品メーカーを想定)

この例で全体の合計が変わっていないのは、中小企業では費やせるリソースに限りがあるため、すべての要素を強化していくことは現実的には難しいとの判断からだ。

こうした考察が、差別化を行う際に「何を捨てるべきか」を判断する指針になるという。

C-VAIPASSにおける「コンセプト」とそこから派生する7つの指標とその改善について詳しくは、ネットショップ総研のページで解説されている。

参考リンク

Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説

初心者君

うー。難しいですね。

Web担先生

そうかい? 8つの要素をそれぞれ読んでいくと、各項目はわかりやすいと思うよ。

初心者君

まぁ、確かに。

Web担先生

「ブランディングを強化」や「強い店舗に」というように考えると、「では何をすればいいのか」が見えにくくなる。でも、このように要素に分解していくと、どこができていてどこが弱いのかが見えてくる。

初心者君

そうすると、何をすれば「強い店舗に」なれるかが見えてくるということですね。

Web担先生

そういうことだね。

初心者君

ブランディングっていうと、大企業のもののような感じですが、こうして考えると中小企業でもアリですね。

Web担先生

もちろん! 大企業のような資本力がないからこそ、何らかの観点からの突出した強みをもつことが大切で、それが「あの店、良いよね」「あの店なら大丈夫」というブランドにつながっていくんだ。

初心者君

そうすれば、価格競争ばかりしなくてもよくなっていくということですね。

Web担先生

うむ。良いブランディングは良いお客さんを連れてくるからね。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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