生活者の行動からユーザーを理解し、最適なUX(ユーザーエクスペリエンス)の提供につなげるリモート・ユーザーテストの調査サービス「Insight Finder」の提供を、トライベック・ストラテジーが12月11日に開始した。
ユーザーの行動を把握するためのユーザー調査は、従来からデプスインタビューやユーザビリティテストなどがあったが、これらの手法は時間がかかるほか、費用も高く簡単に導入できないものだった。
今回トライベックでは、今まで提供してきたオウンドメディアコンサルティングのノウハウを活かし、モニタが自宅のパソコン(スマートフォン)でリモート・ユーザーテストを行う「Insight Finder」を開発した。
同時に複数モニタがテストに参加できるため、従来のユーザー調査に比べて短期間で実施することが可能だという。被験者数は3人もしくは5人で、調査期間は2~4週間。
自社サイトと競合1サイトの合計2サイトで、モニタが商品・サービスの閲覧やキャンペーンへの申し込みなど主要なタスクを実施したあとに、オウンドメディアの評価・振り返りを実施。トライベックのUXフレームワークを使用して、「4つの障壁」(初動・経験・購入・共感)に沿ってオウンドメディアを0~10の11段階で評価する。
さらに、その理由を実際の画面を操作しながら回答することで、サイト来訪からコンバージョンに至るまでのユーザー行動プロセスにおけるインサイトを明確にする。
料金は20万円より(税別)。
参考リンク
トライベック・ストラテジーのプレスリリース
トライベック・ストラテジー
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
そうだね。
それを3人とか5人でやるのって、意味あるんですか?
いい質問だね。単に使ってもらうだけだと微妙だけど、「ユーザビリティテスト」の専門家が進め方や情報の集め方をちゃんとやると、効果が出るんだよ。
でも3人とかですよ?
専門家は、5人に対して調査すれば、デザイン上のユーザビリティの問題は8割程度が明らかになると言っている。
あら、そういうものなんですね。
ちなみに、「ユーザビリティ」ってどういうものかわかるかな?
「使いやすさ」とかじゃないんですか?
そうなんだけど、もう少し限定して考えるほうがいい。
というと?
「特定のタイプユーザー」が「特定の状況」で「特定の目的」を達成するのがうまく・効率的に・満足度が高くできるかの程度。それがユーザビリティの定義だ。
つまり?
単に「使いやすい」というと、「人による」「場合による」となってしまうよね。
ですね。
だから、たとえばWebサイトなら、そのサイトにとって重要な顧客層が、その顧客層にとって一般的な状況で、サイトの本来の用途に対して、うまく使えるかというように限定することが大切だということだ。
なるほどー。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
んー。実際にサイトを使ってもらって感想を聞くってことですか?