電通の「ジャパンブランド調査2017」で訪日意向のトップ3はフィリピン・ベトナム・タイ

この3ヵ国は「日本のことが好きな国・地域」で同率1位、日本の好意度は全体で82.8%に上昇

電通は、20ヵ国・地域で「ジャパンブランド調査2017」を実施し、結果を5月17日発表した。全体の約8割が訪日意向を持ち、フィリピン、ベトナム、タイがトップ3となった。この3ヵ国は「日本のことが好きな国・地域」で同率1位だった。ベトナムは前回2016年調査から訪日意向が大きく伸びた。調査は、日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業の一環で、2月13日~3月10日にインターネットで行った。電通は詳細を顧客企業に提供するとともに、調査での仮説を基に戦略地域を選定し、自社のビジネス開発に活用する。

中国、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、米国、カナダ、ブラジル、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアを対象に調べた。日本に対する好意度は全体で82.8%と前年から1.3ポイント上昇した。2016年に1位のタイに加え、2014年と2015年に連続1位だったベトナム、2016年からスコアを伸ばしたフィリピンが横並びになった。訪日意向トップのフィリピンからの2016年の訪日旅行客数は、34万7800人と初めて30万人を超えて最高となり、タイも最多で初めて90万人を突破した。

ベトナムも過去最高で初めて20万人超えた。同国は前年と比べて訪日意向が13ポイントも上昇し、今後も日本への旅行者数が増加していくと予想される。日本で行きたい都道府県は東京、京都、大阪、北海道、沖縄の順で、前年と同じだった。前年まで見られた東京離れはなくなった。欧米を中心に広島や長崎など歴史的な場所や、自然が豊富な長野なども人気があった。日本でしたい旅は、ドイツ・ロシアを除く欧米が「日本人の間ではやっていることをまねしてみたい」、アジアは「主要な観光スポットを周遊したい」がトップで、地域による楽しみ方の違いが出た。

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