シルバー層に“ラジオ離れ”の兆し? 最新調査で聴取率減少の傾向【ビデオリサーチ調べ】

2019年2月度における首都圏でのラジオ聴取について、ビデオリサーチが調査結果を発表。

ビデオリサーチは、2019年2月度の首都圏ラジオ調査の結果を発表した。同社では、首都圏・関西圏・中京圏の3地区において、「聴取率(ラジオを聞いた人の割合)」「到達率(ウィークリーリーチ、1週間に5分以上ラジオを聞いた人の割合)」「1人1日当たりの聴取分数」「聴取場所(自宅内・車の中・車の中以外の3か所)」などについて、年6回、偶数月に調査を行っている。

「ラジオを聞いている人」は54.8%で半数を超える

まず、聴取率(1週間のうちにラジオを聞いた人)は54.8%で、男女12~69才の過半数を占めた。リスナー(ラジオを聞いた人)の1週間累積での平均聴取時間は12.7時間と、1日あたり2時間近くラジオを聞いていた。

聴取場所について聞くと、「自宅内」で聞かれる割合がもっとも多く48.1%。以下「車の中」28.7%、「車の中以外」23.2%だった。ただし「車の中」と「車の中以外」の合計だと51.9%となり、「自宅内」を上回っている。

個人の聴取率について、前回調査(2018年12月)と比較すると、全体での聴取率は男性マイナス0.2ポイント、女性マイナス0.1ポイントの減少。各世代別性別で見ても大きな変動はないが、男性60~69才、女性50~59才、女性60~69才ではすべてマイナス0.5%減少しており、シルバー層において聴取率の減少傾向があるように見える。他地域や今後の動向に要注目だろう。なお、女性30~39才はプラス0.6ポイントと聴取率がもっとも増加していた。

調査概要

  • 【調査対象】12才~69才の男女個人
  • 【調査地域】首都圏(東京駅を中心とする半径35km圏)
  • 【調査期間】2019年2月4日~2019年2月10日
  • 【有効標本】2,834人(有効回収率94.5%)
  • 【調査方法】携帯型調査票または電子調査票への1週間分の日記式調査
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