2020年の新成人、日本の未来が明るいと思う理由「オリンピック」、暗いと思う理由「少子高齢化」【マクロミル調べ】
マクロミル(HoNote編集部)は、「2020年(令和2年)の新成人」に関する調査結果を発表した。新成人に対し「夢や関心事」「就職や世の中の潮流に対する考え」「SNSやデジタル機器の利用実態」をアンケートしている。2008年より実施しており、今回で13年目。
未来予測:「日本の未来は暗い」がほぼ7割、前年より上昇
まず新成人に「日本の未来についてどう思うか」を聞くと、「明るいと思う」2.2%、「どちらかといえば、明るいと思う」28.8%、「どちらかといえば暗いと思う」53.6%、「暗いと思う」15.4%と、悲観派が圧倒的多数を占めた。経年変化で見ると、「明るいと思う」は2014年に大きく上昇したが2015年に下降、その後は横ばいだったが、今回の調査でまた落ち込みを見せた。下降を見せた調査は、いずれも“消費税引き上げ”の直後に当たるという。
日本の未来の明暗について、自由回答で理由を聞くと、明るいと思う理由としては「オリンピック」「景気回復」「平和」「働き方改革」「多様性の受容」などが上がった。暗いと思う理由としては「少子高齢化」「年金問題」「政治家の不祥事」「外交問題」「オリンピック後の景気後退」「災害」などが上がった。
オリンピックへの期待が大きい一方で、その反動としての景気後退を心配する向きも多い。またこの調査時になかった動向として、ここ数日で米国・イラン間をめぐる情勢が不安定になっていることも、新たな懸念材料になるだろう。
生活関連:国民年金制度は「信用できない」64%
新成人が「日本の未来は暗い」と思う理由として、「年金問題」が上がっているが、これに対しては「信頼できる」2.6%、「どちらかといえば、信頼できる」33.0%で、やはり「信用できない」とする人のほうが多い。その理由としては、「金額が減る・もらえない」「老後2,000万円問題」などが上がった。
この調査では「オリンピック」に関連し、グローバル化のありさまとして「外国語習得」「仕事で英語を使う」「外国人と日本国内で働く」といったトピックについてもアンケートしている。こうした動向への関心として「外国語習得」67.2%、「仕事で英語を使う」48.6%はいずれも前年より上昇している。今回新たに調査項目に加わった「外国人と日本国内で働く」も、57.8%と過半数が関心を持っていた。
デジタル関連:端末は引き続き「iPhone」が人気、Androidとの差がさらに拡大
“新成人のデジタル環境”については、所有デジタル端末は「iPhone」69.0%がトップで、前年に続きノートパソコンを抜いて1位となった。一方で、同じスマートフォンでもAndroidは、30.4%と微減し、iPhoneとの差が広がる結果となった。
SNSの利用率は、1位「LINE」95.6%、2位「Twitter」79.8%、3位「Instagram」67.0%が上位を占めた。順位に変動はないが、3位の「Instagram」がまだまだ上昇の勢いを見せている。
最後に「活躍を期待する2020年新成人」(29名の著名人を選択肢として用意)を同世代に聞いたところ、女優・モデルの「永野芽郁」が37.6%で1位。以下、2位「上白石萌歌」24.0%、3位「清宮幸太郎」20.6%が続いた。
調査概要
【調査対象】2020年(令和2年)成人式の参加対象となる、1999年~2000年生まれの男女(マクロミルモニタ会員。全国・既婚者含む)
【調査方法】インターネットリサーチ
【調査期間】2019年12月16日~17日
【集計サンプル数】合計500サンプル(男性250サンプル、女性250サンプル)
ソーシャルもやってます!