「No.1表示」に対する消費者の反応、好意的・否定的がほぼ並ぶ【マクロミル調べ】
マクロミルは、自社の商品やサービスについて「No.1」「第1位」「トップ」「日本一」などと強調表示する、いわゆる「No.1表示」を使った広告に関するアンケート調査を実施した。全国20~69歳の男女1,000名から回答を得ている。
「No.1表示」は好意的・否定的な反応がほぼ拮抗
「No.1表示」は、大きなプラス効果が期待できる反面、信ぴょう性が疑われマイナスに働く場合もある。また「具体的根拠が記載されていない」「分かりにくい」といった指摘を受けることも多い。こうした状況を受け、マクロミルでは消費者モニターを活用した意識調査を実施した。
まず「No.1表示との接触状況」については、「週に何度も」見聞きしているとした人は36.0%、「月に数回」も35.5%で、合計71.5%にのぼった。そして「No.1表示との接触時の印象」については、「好感を持つことが多い」16.8%、「好感を持つこともあれば、不快感を持つこともある」54.1%、「不快感を持つことが多い」13.6%、「特に何も感じない」15.5%。「好感を持つ」という意見のポイントが多少高いが、好意的・否定的な反応が、ほぼ拮抗していることが明らかとなった。
購入意欲に「影響する」と感じる人は43.0%、20代は過半数に
「No.1表示を見聞きした際、具体的にはどういうイメージを持つか」を聞くと、好印象についての上位5つは、「人気がある」「流行っている」「期待できそう」「宣伝が上手い」「勢いがある」。一方、悪印象については「信ぴょう性に欠ける」「うさんくさい」「売り込まれているように感じる」「押し付けがましい」「企業の自己満足」だった。
「No.1表示は、購入意欲に影響するか」を聞くと、全体では「影響する(かなり影響する+やや影響する)」は43.0%、「影響しない(あまり影響しない+まったく影響しない)」は57.0%で、影響しないと考える人が過半数だった。これを年代別で見ると、20代のみ「影響する」が54.9%で半数を超えた。
なお、No.1表示に対する景品表示法による規制について、認知していたのは全体の40.8%。年齢別・性別で見ると、男性60代がもっとも認知率が高く61.8%、女性20代がもっとも低く28.9%だった。
調査概要
- 【調査対象】全国20~69歳の男女(マクロミルモニター会員)
- 【割付方法】2015年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
- 【調査時期】2019年2月13日
- 【調査方法】インターネットリサーチ
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