Webアクセシビリティ「どういうものか知らない」、Web業界人の6割以上【freee・サイバーA・サイボウズ調べ】
freee、サイバーエージェント、サイボウズの3社は、「Webアクセシビリティ」に関するアンケート調査の結果を発表した。Web関連企業従事者807人から回答を得ている。
Webアクセシビリティは「高齢者や障害者など年齢的・身体的条件にかかわらず、Webで提供されている情報にアクセスできること」を意味する。視覚・聴覚、あるいは機器の操作にハンデを持つ人が、問題なくWebに掲載された情報を取得できることを目指している。
参考記事
Webアクセシビリティ確保・基本の「キ」10項目、ご存じですか? | イベント・セミナー | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/05/32125
6割超の業界人「Webアクセシビリティ」がどういうものか知らない状態
まず「Webアクセシビリティ」の認知について聞くと、「内容を知っている」38.0%に対し、「聞いたことはあるが内容は知らない」32.7%、「知らない」29.3%と、6割超が内容を知らない状態だった。
また「勤務先に、Webアクセシビリティ向上に向けて活動している人・部署が存在するか」を聞くと、「存在する」21.9%に対し、「存在しない」49.4%、「わからない」29.6%と、企業の対応姿勢としてもまだまだなことがうかがえる。
一方で「勤務先が提供しているWebサービスに、Webアクセシビリティの向上が必要か」を聞くと、「とても必要だと思う」21.0%、「どちらかといえば必要だと思う」32.9%となり、過半数が必要性は認識していた。
そこで「勤め先でWebアクセシビリティを進めることになった場合、考えられる課題に当てはまるもの」(複数選択式)で聞くと、「Webアクセシビリティについて知見がある人がいない/最適な人材がいない」29.2%が特に多く、以下「リソースが足りない」27.0%、「開発予算がない」24.7%がそれに続いた。「何から手を付けたら良いかわからない」24.2%、「わからない」17.1%も多く、Webアクセシビリティそのものの理解が進んでいないことも課題と言えるだろう。
調査概要
- 【調査対象】BtoB、BtoC、その他のIT領域に関わるWeb関連企業従事者(20代~60代)
- 【調査期間】2020年9月24日~26日
- 【有効回答数】807人
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