DACがCDN環境をFastlyに集約、ログの迅速な管理と運用のセルフサービス化を実現

月間230億リクエスト、300TBの配信と30秒以内のパージ処理で配信費用は3割削減

クラウドプラットフォームの米国Fastlyは、インターネット広告事業のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が運用していた複数のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)環境がFastlyの統合的なCDN基盤に集約され、ログの可視化や運用のセルフサービス化が実現した、と3月5日に発表した。配信費用は約3割削減された。

DACは、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の「AudienceOne」や、LINEのMessaging API連携のメッセージング管理ソリューション「DialogOne」など10を超えるサービスを提供しており、月間100億超のリクエストが発生していた。JavaScriptなど静的な設定ファイルの配信で複数のCDNを併用し、その管理や運用コストが課題だった。

複数CDNの併用からFastlyのCDNに集約したことで、現在は月間230億リクエスト、300テラ(テラは1兆)バイト超の配信が処理されている。不要なデータを削除するパージに半日かかり、ログ取得に数日かかっていたが、現在は30秒以内でパージ処理ができ、ログは管理画面で迅速に把握できる。担当者自身で設定変更するセルフサービス化も実現した。

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