嫌われつつある日本と日本人、多くの国・地域で「嫌い+大嫌い」が増加【アウンコンサルティング調べ】
アウンコンサルティングは、韓国・中国・台湾・香港・タイ・インドネシア・インド・アメリカ・オーストラリア・イギリスの世界10カ国を対象に「親日度」「日本旅行前の情報収集方法」について調査した結果を発表した。調査時期は2021年3月1日~4月5日。同社では毎年調査を実施しており、前回調査結果は2020年7月28日に発表されている。
「日本が嫌い+大嫌い」が10か国中9国で増加
まず「日本が好きですか?」という設問に対し、「大好き」が最も多かったのは「香港」66.1%、最も少なかったのは「インドネシア」23.5%。「大好き+好き」の合計では最も多かったのは「台湾」98.0%、最も少なかったのは「韓国」72.3%だった。
前年との変化で見ると、「大好き」の回答率が「タイ」で52.1%→24.5%、「アメリカ」で55.9%→35.4%で大幅に減少している。また「嫌い+大嫌い」の合計値を前回調査と比較すると、インドネシア以外の9国で増加していた。
同様に「日本人が好きですか?」と聞くと、「大好き」が最も多かったのは「オーストラリア」45.1%、最も少なかったのは「インドネシア」14.5%だった。「大好き+好き」の合計では最も多かったのは「アメリカ」97.6%、最も少なかったのは「中国」68.7%だった。
前年との変化で見ると、「大好き」の回答率が「インド」33.3%→15.6%、「香港」28.3%→16.1%で大幅減少していた。「嫌い+大嫌い」の合計値についても、台湾・アメリカ以外の8国で前回から増加しており、急激に日本・日本人の好感度が下がっている傾向が見られた。
「日本の好きなところ」を聞くと、香港・台湾、アメリカ・イギリス・オーストラリアは「自然や景色」、中国は「歴史」、韓国は「漫画やアニメ」と「日本食」、インド・インドネシアは「四季がある」をあげる人が多かった。前年との比較では、「四季がある」が香港、インド、インドネシアで10ポイント以上増加している。
「日本人の好きなところ」については、10カ国中7カ国で「礼儀正しい」が20%を上回った。なかでも中国は50%に達している。またインドネシア・アメリカ・イギリス・オーストラリアは「丁寧」をあげる人も多い。
「日本旅行時の不満」については、10カ国中8カ国で「スタッフとの会話が通じない」「交通費が高い」が10%を超えていたが、前回調査と比較すると、アメリカでは「スタッフとの会話が通じない」が22.8ポイントと大幅に減少している。「宗教に合った食事がない」は、10カ国中6カ国で減少していた。
なお「観光地を探すときに参考にしているサイト」では、「観光協会や観光局の公式サイト」が10カ国中8カ国で20%超。「YouTube」は10カ国中9カ国で10%以上を占めている。
調査概要
- 【調査対象】対象の国と地域の18歳以上の男女
- 【調査方法】日本への好感度、日本旅行前の情報収集についてアンケート
- 【調査期間】2021年3月1日~4月5日
- 【有効回答数】韓国(101)・中国(102)・台湾(102)・香港(58)・タイ(65)・インドネシア(105)・インド(99)・アメリカ(83)・オーストラリア(72)・イギリス(112)
一部100に満たない数値については推計統計にて算出している。また小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
コメント
説明が間違っていると思います。
『同様に「日本が好きですか?」と聞くと、』ではなく『同様に「日本人が好きですか?」と聞くと、』ではないですか?