手軽さや新型コロナ対策で“1人でできる・日常生活に取り入れやすい運動”が人気傾向【CCCマーケティング調べ】

年齢が上がるほど運動頻度は下がるが、70代になると急回復。

カルチュア・コンビニエンス・クラブグループのCCCマーケティング(CCCMK総研)は、コロナ禍を経た現在における「スポーツ・運動」に関するアンケート調査の結果を発表した。16~79歳男女のT会員2,725人が回答している。

1人でできる・日常生活に取り入れやすい運動が人気

まず、直近3か月ほどのスポーツ・運動の実施頻度を年代別で見ると、10代後半が最も高いが、年齢があがるにつれ減少し、男性は50代・60代は5割前半、女性は50代で3割後半にまで落ち込む。しかし、男性70代・女性60代になると反転して運動の実施頻度が上昇することが明らかとなった。70代は男女ともに6割以上に回復している。

具体的な内容では、「ウォーキング(散歩を含む)」「トレーニング(筋トレなど)」「体操・ヨガ・ピラティス」「ランニング・マラソン・駅伝」が多い。手軽さや新型コロナ対策からか、1人でできるスポーツ・運動が人気だが、対人プレイやチームプレイが必須の競技も「今後始めたいと思っている種目」ではランクを上げている。

さらに詳しく、上位4種目について性年代別で見ると、「ウォーキング(散歩を含む)」は幅広い人気で男女70代の実施率が特に高い。女性には「体操・ヨガ・ピラティス」、男性には「ランニング・マラソン・駅伝」が人気だ。運動を始めたきっかけでは「運動不足の解消や健康維持」が最多で、「気分転換・ストレスを解消したくなった」「体力が落ちた」「日常生活に取り入れられる内容だった」も上位となっている。

競技志向の人に「目標を持ちづらい」という不満が高まっている

運動不足の解消や健康維持よりも、競技としての「スポーツ」という側面で見ると、「大会への参加や入賞、技術の向上など目標をもって取り組んでいる」という人は、全体の17.2%。部活やサークル活動が盛んなため、男女16~19歳が特に高い。

最後に、スポーツ競技者・運動実施者双方に、「コロナ禍でスポーツ・運動をすることの不安や不満」を聞くと、やはり「マスク着用だと運動がしづらい」が最多。競技志向者では「大会や競技会がなくなり、目標を持ちづらい」31.2%が多い一方、競技志向なしの人は「特に不安や不満はない」29.1%と、かなりの差が見られた。

調査概要

  • 【調査対象】16~79歳男女のT会員
  • 【調査方法】Tアンケート(実査機関:CCCマーケティング)
  • 【調査期間】2021年4月9日~13日
  • 【有効回答数】2,725人
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