「自社の給与額決定方法は適切だと思わない」という人が過半数、その理由1位は「決め方が○○だから」【あしたのチーム調べ】
あしたのチームは、「人事評価と給与」に関する調査結果を発表した。人事評価制度を導入している全国の従業員数5~300人の企業に勤める従業員300人から回答を得ている。
給与額決定の際に考慮される要素は「人事評価の結果」64.0%
まず「あなたがお勤めの会社で給与額決定の際に考慮される要素をすべてお答えください」と聞くと、「人事評価の結果」64.0%、「職務内容」53.3%、「役職」47.0%が上位だった。逆に考えると、人事評価の結果は給与額決定に考慮されない会社が3割以上存在することになる。
また「人事評価の結果が給与額決定の際に考慮される」と回答した192人に「人事評価の結果はどのように給与額に反映されますか」と聞くと、「人事評価の加点も減点も、給与額の増減に反映される」75.0%が多く、「人事評価の加点のみ、給与額アップに反映される」23.4%がそれに続いた。
給与額決定方法は適切か? 「そう思わない」という人のほうが多い
「あなたはお勤めの会社の給与額決定方法が適切だと思いますか」と聞くと、「そう思う」11.3%、「ややそう思う」34.3%、「あまりそう思わない」39.7%、「そう思わない」14.7%となり、否定派のほうがやや多い。
「適切だと思う理由」「適切だと思わない理由」をそれぞれの回答者に聞くと、適切だと思う理由上位は「個人の成果や貢献度が給与に反映されるから」55.5%、「給与額の決め方が社員に開示されているから」38.7%、「決めた目標や基準を達成すれば給与が上がるから」33.6%だった。一方適切だと思わない理由上位は「給与額の決め方が不透明だから」46.6%、「個人の成果や貢献度が給与に反映されないから」46.0%、「なぜその金額なのか説明されないから」36.8%だった。
自社の給与額決定方法が不適切だと、給与額に不満を抱きやすい
「お勤めの会社でのご自身の給与額に満足していますか」と聞くと、「満足」7.3%、「やや満足」31.7%、「やや不満」38.7%、「不満」22.3%と、やはり不満に感じている人が多い。とくに「自社の給与額決定方法が適切だと思わない」とした人は、「満足」「やや満足」の計はわずか14.7%で、「適切だと思う」とした人の合計67.9%を大きく下回っている。
自由回答でその理由を聞くと、「働きにあった額面だから」「生活はできるレベルだから」「個人としては問題ないが、そもそもの目標設定にまだばらつきがあるから」「貢献のわりに給与が上がらないから」「転職と新卒で乖離があるのがつらい」「ノルマを達成してもしなくても、給与は変わらないから」など、さまざまな意見があがっている。
調査概要
- 【調査対象】全国の従業員数5名以上300名未満で人事評価制度を導入している企業に勤める20~59歳男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2021年2月19日
- 【有効回答数】300名
ソーシャルもやってます!