CROやSEO&コンテンツマーケ、「プロ人材の中途採用」より「社内人材の他組織からの移動」のほうが高いスキル評価【Repro調べ】

「MAツール」「Web接客ツール」「チャットボット」などの導入は、「期待に達していない」が半数超。

Repro(リプロ)は、デジタルマーケティングに関する人的・組織的課題を中心とした、Webサイト活用状況についての調査結果を発表した。自社のデジタルマーケティング業務に携わっている役職者254人が回答している。

デジタルマーケの最大課題は、やはり人材不足

まず「勤め先のデジタルマーケティングに関する課題」を聞くと、「デジタルマーケティングの知見があり、施策を実践できるメンバーが足りない」59.4%、「デジタルマーケティングに関わる人数が不足している」59.1%が突出して多く、トップ2になった。予算や体制の問題より「人材不足」が最大の課題と言える。

そこで「専任の担当者がいるかどうか」を、「デジタル広告」「CRO(WebサイトのCVRを向上させる活動)」「SEO&コンテンツマーケ」「CRM」の4つの施策領域別で聞いてみると、いずれも「専任の担当者がいる」ほうが上回っていた。特に「CRO」は28.9ポイントもの差が付いている。一方「CRM」は15.7ポイント差に留まっており、専任は置かないパターンが多いようだ。

さらに、ノウハウ・人材不足を補う手段として「プロ人材の中途採用」が考えられるが、「プロ人材の中途採用」と「社内の他組織からの移動」について比較した結果、スキルについて圧倒的な差はなく、「CRO」「SEO&コンテンツマーケ」においては、社内人材のほうが「高いレベルのスキル・ノウハウを持っている」と評価されていた。

ノウハウ・人材不足の解決策として「MAツール」「Web接客ツール」「チャットボット」「CDP(顧客データ基盤)」といったツール群の導入効果について聞くと、「全く期待に達していない」「やや期待には達していない」「その他」の合計は、すべてのツールで半数を超えている。ツール導入は決定打たり得ず、人材育成が重要なことがわかる。

調査概要

  • 【調査対象】自社Webサイトを保有している企業で、自社のデジタルマーケティング業務に携わっているデジタルマーケティング組織の役職者(部長、課長、係長、チームリーダー)。
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2021年6月15日~7月13日
  • 【有効回答数】254人
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