マッチングアプリ最新事情、コロナ禍で恋人探しのメイン場所に。「タップル」に倍近い差を付けた1位は?【MMD研調べ】

4割以上がトラブルを経験、上位は「性行為目的」「詐称」「すっぽかし」など。宗教やネットビジネスへの勧誘も。

MMD研究所は、「マッチングサービス・アプリに関する最新調査」の結果を発表した。予備調査でスマートフォンを所有する20歳~49歳の独身男女10,000人、本調査でマッチングサービス・アプリ利用経験者500人から回答を得ている。

恋人探しの場所、コロナ禍で「マッチングサービス・アプリ」が主戦場に

まず10,000人に、1回目の緊急事態宣言を境目として、「2020年3月以前と2020年4月以降に、恋人探しをしたことがあるか」を聞くと、2020年3月以前は33.0%が「ある」、2020年4月以降は21.7%が「ある」と回答した。

そこで、あると回答した5,475人に「恋人探しをする際の出会いの場所や手段」を聞くと、2020年3月以前は「職場や学校での出会い」40.1%、「友人や家族からの紹介」39.6%がトップ2だったが、2020年4月以降は「マッチングサービス・アプリ」42.6%、「職場や学校での出会い」29.4%と大きく変化していた。

次に、恋人探しをしたことがある3,366人に「マッチングサービス・アプリを知っているか」を聞くと、「知っている」59.0%、「名前だけ聞いたことがある程度」28.6%となった。認知者1,986人に利用経験を聞くと、「現在利用している」32.6%、「過去に利用していた(現在利用していない)」45.7%だった。2019年・2020年調査と比較して、男女ともに利用者は急増している。

利用経験のあるマッチングアプリ、「Pairs」が過半数で1位に

マッチングサービス・アプリを利用したことがある1,554人に、利用経験のあるマッチングサービス・アプリを具体的に聞くと、「Pairs」57.8%(男性25.9%、女性31.9%)が圧倒的な支持を集めて1位となった。2位には「タップル」29.5%がランクインし、僅差で3位「Omiai」29.4%が続いた。男女比で見ると、「Pairs」は女性が、「タップル」は男性の利用経験が上回っている。

こうしたマッチングサービス・アプリが、どれだけ交際・結婚に結び付いたかを聞くと、「ある」38.4%、「ない」61.6%で、やや微妙な様子がうかがえる。具体的に「交際や結婚に至ったマッチングサービス・アプリ」を聞くと、「Pairs」47.8%の1位は変わらなかったが、「with」25.2%、「タップル」23.0%となり、成果では違いが現れた。

一方、利用経験者500人に「マッチングサービス・アプリでトラブルを経験したことがあるか」を聞くと、「ある」44.6%、「ない」55.4%で半数近くがトラブルに遭遇していた。具体的な内容では「恋活/婚活ではなく性行為を目的としていた」28.3%、「顔の見た目(写真)の詐称」26.5%、「すっぽかし/ドタキャン」22.9%が上位となっている。自由意見では、「ネットビジネスの勧誘や宗教への勧誘だった」「メールアドレスやLINE IDを回収する業者だった」「マルチ商法に勧誘された」といった声もあがっている。

調査概要

  • 【調査対象】予備調査:スマートフォンを所有する20歳~49歳の独身の男女、本調査:マッチングサービス・アプリ利用経験者
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2021年9月10日~9月13日
  • 【有効回答数】予備調査10,000人、本調査500人
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