マクロミルが膨大な消費者パネルからシングルソースデータを高速生成する「MFD」を開発

企業が求めるデータの生成業務を自動化・高速化、データ提供時間の大幅な短縮を実現

マーケティングリサーチ事業のマクロミルは、同社が保有する130万人の国内消費者パネルデータを、顧客企業の希望に合わせてシングルソース(同じ対象者)でつないで統合データを生成し、ダッシュボードを自動生成する「MFD(Macromill Fast Data architecture)」を開発した、と11月24日に発表した。MFDのアウトプットをダッシュボードに展開して消費者理解をより深める「PANORAMA(パノラマ)」の提供も始める。

MFDとPANORAMAのサービスイメージ

 

MFDは、紐づけるデータの種類や分析軸、抽出期間など条件を指定し、消費者パネルで得られる複数のデータソースから抽出して利用しやすいデータに変換する「ETL処理」を経て、シングルソースデータとして統合・生成してダッシュボードを高速に自動生成する。これまで「消費者購買履歴データ」のダッシュボード化は平均250時間かかったが、MFDでは10分程度で出力でき、顧客企業へのデータ提供時間の大幅な短縮を実現した。

PANORAMAは、MFDで指定した抽出条件で生成した「消費者購買履歴データ」「デジタルログデータ」「アンケートデータ」「属性情報」のシングルソースデータをダッシュボードで提供する。例えば、ヘビーユーザー意識を確認するために購入量の多いサンプルのみを絞り込んだり、ロイヤルティの高いユーザーに絞り込んで属性を確認したりするなど、集計レベルを掘り下げて詳細に集計する「ドリルダウン」ができる。

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