1万人の健康意識・行動パターンを7つに分類。「デジタルヘルス」から「何もかも無関心」まで【電通調べ】
電通は、社内組織「電通ヘルスケアチーム」が実施した「第15回ウェルネス1万人調査」の結果を発表した。生活者の健康意識・行動をクラスター分析し、7タイプに分類している。また健康のための商品に使っている費用、現在悩んでいる症状、今後気を付けたい症状、オンライン診療やスマートウォッチの利用率などを集計している。
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高関心層・低関心層・無関心層の3タイプを、さらに7つに分類
まず、健康意識/行動のタイプ別に分類したクラスター分析では、高関心層・低関心層・無関心層の3タイプ、7つのターゲット層に分かれるという。
- デジタルヘルスケア層
- 心身ともに健康志向層
- クラシック健康生活層
- メンタル不安層
- 気持ちくらいは前向き層
- 健康低関心層
- 何もかも無関心層
次に、直近1年でどのくらい「健康」に配慮した生活を送ったかの「健康生活度」、現在の自分に対する「満足度」、現在の自分の「幸せ度」の3つを、それぞれ自己採点してもらった結果、それぞれの平均は「健康生活度」55.4点、「満足度」53.5点、「幸せ度」58.1点と、すべて前年の調査より低下した。ただしいずれの項目も、6割以上の人が「高めたい」と回答している。
「健康のための商品に使っている費用(月額)」は平均1,380円で、これも前年から149円の減少を見せた。これまで性年代別では男性だと40代の費用が最も少なかったが、今回、20~30代男性で大きく減少したことで、男女ともに年齢に比例して金額が増加する傾向を見せた。
身体や健康への自信がある20~30代が出費を抑えたのに比べ、コロナ禍による健康二次被害やフレイルへの配慮から、40代が相対的に出費増になったと考えられる。
気に掛けている症状は?
「現在悩んでいる症状」を具体的に聞くと、「精神的なストレス」「目の疲れ」「白髪」が上位だったが、「精神的なストレス」「白髪」に対しては半数以上が特に何も対策をしていなかった。また「現時点で症状はないが今後気を付けたい症状(予防意識の高い症状)」では、「もの忘れ」「骨粗しょう症」「内臓脂肪」が上位となっている。
近年注目度が上がっている「オンライン診療」は、経験率4.4%に留まっているが、「使用したことがないが、今後使用したい」34.4%と今後拡大の余地がある。また各種センサーを搭載し健康管理にも使える「スマートウォッチ」も保有率15.6%とまだ低い数値に留まっていた。
調査概要
- 【調査対象】日本全国20~60代の男女
- 【調査方法】インターネット調査(調査機関:電通マクロミルインサイト)
- 【調査時期】2021年9月21日~24日
- 【有効回答数】10,000(性年代、地域構成比を人口構成比にあわせて回収)
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