民放公式テレビ配信サービス「TVer」がデバイス間で視聴連携できる「TVer ID」を開始

地上波同時配信で「追っかけ再生」、ユーザー単位で広告接触頻度コントロールも可能に

民放各社が連携する民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」を運営するTVerは、4月1日から「TVer ID」を始めた、と4月4日に発表した。ユーザーが利用するデバイス間の連携ができず、個々のデバイスの視聴状況を分離して管理していたが、TVer IDでデバイス間を連携した視聴など今までできなかったコンテンツの視聴体験や機能が提供できるようになり、より便利にテレビコンテンツを楽しむことができる。

「TVer ID」が提供する新たなテレビコンテンツの視聴体験

TVer IDで各デバイスにログインすると、視聴中のテレビ番組の再生終了位置や、お気に入り番組のリストがデバイスを横断して共有されるので、ユーザーはコンテンツをどのデバイスからでもスムーズに視聴することができる。在京民放5社が予定している地上波と同時に配信する「リアルタイム配信」で、リアルタイム配信開始後でも番組冒頭から視聴する「追っかけ再生」を利用できる。

「TVer ID」によるTVer広告の価値向上

「TVer広告」もデバイスを横断したユーザー単位で広告フリークエンシー(接触頻度)コントロールが可能になる。コンテンツ視聴データやインタレストデータをTVerの「1st Party Data」として管理・拡充して、ユーザーと広告主の双方にメリットのある広告体験とコンテンツ体験の最適化を目指す。今後は外部のB2C(消費者向け)事業者とのサービス連携や、テレビ放送とのデータ連携を模索する。

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