あなたのWeb履歴は追跡されている? 平均13ものトラッカーがデータ収集していることが判明【NordVPN調べ】
NordVPNは、インターネットユーザーのサイト視聴履歴を収集する「Webトラッカー」に関する調査結果を発表した。世界25か国でもっとも人気のある100のWebサイトが対象。
「Webトラッカー」とは、Webサイトが訪問者の情報を収集するために使用するトラッキングピクセル、クッキー、またはスクリプトのことを指す。これらのデータは、ターゲット広告やサイト改善に利用されている。
最もトラッキングを行っているのは「ニュース」サイト
この調査によると、日本のWebサイトには平均13のトラッカーがあり、データを収集し収益化していた。ジャンル別に見ると、平均トラッカー数は「ニュース」で特に多く、平均18まで上昇する。以下「ストリーミング」14、「ショッピング」12が続いた。なお発見されたトラッカーのほとんどは、約30%がGoogle、11%がFacebook、7%がAdobeのトラッカーだったという。
また「サイトの種類」で見ると「SNS」が圧倒的に多く、1サイトあたり平均28トラッカーにまで達する。これは香港とシンガポールが150前後のトラッカーを埋め込んでいるため、平均を押し上げていると推察されている。以下「ニュース」「技術」サイトでのトラッカー利用が多い。意外にもアダルトサイトでのトラッカーは少なく、1サイトあたり平均4にとどまった。
国・地域別で見ると「香港」45.4が圧倒的に多い。以下「シンガポール」33.5、「アメリカ」23.1が続く。国・地域のトラッカー数の差は、各国のデータ保護法の影響が高いと考えられる。アメリカには、全州で全種類データのプライバシーをカバーする単一法律はないが、中欧・北欧ではEU一般データ保護規則(GDPR)が適用される。アメリカよりもトラッカー数が少ないのもそのためだ。
なお同社の調査によると、世界の47%の人が大手SNS(Facebookなど)に追跡されることに不安を感じ、39%の人が自分のデータが情報・広告アグリゲータ(Googleなど)に収集されることを心配し、38%の人がマーケティング会社に自分のデータを把握されたくないと思っていることが判明している。
調査概要
- 【調査対象】世界25か国でもっとも人気のある100のWebサイト
- 【調査方法】Brave、Privacy Badger、uBlock Originの3つのトラッキングブロックを使用して、これらのサイトを訪問。データをSimilarWebから取得
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