Z世代・ミレニアル世代は“サボロー世代”? 「仕事に全力で取り組んでいる」は半数以下【LinkedIn調べ】
LinkedIn(リンクトイン)は、「仕事に関する意識調査」の結果を発表した。日本を含む世界17国・18歳以上の就労者22,985人が対象で、うち日本は1,026人が回答している。
なおこの調査では、おおよその区分として、18~24歳(1999年~2005年生まれ)をZ世代、25~34歳(1989年~1998年生まれ)をミレニアル世代としている。
ミレニアル世代が全力にならない理由、“仕事に価値を置いていない”から
まず「仕事に全力で取り組んでいるか?」を聞くと、「当てはまる」とした人は全体平均で53%。一方、世代別だと、Z世代は44%、ミレニアル世代は40%と数値が低いことが判明した。特にミレニアル世代は就職氷河期(1990~2000年代)を現実に見て育っており、就職・労働に不信感があるのかもしれない。
そこで「仕事に全力で取り組まない理由」を全世代とミレニアル世代で比較すると、全世代では「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」「仕事に対してやる気が起こらない」が優勢な一方、ミレニアル世代では「仕事以外にもっと優先すべきことがある」46%が最多で、「今の賃金では割に合わない」「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」「仕事に対してやる気が起こらない」の3項目がいずれも43%でそれに続いた。
また「2023年に転職することを考えているか?」という質問に対し、「考えている」と答えた人は全世代では27%だがZ世代は33%、ミレニアム世代は40%と高い。その理由についてミレニアム世代は、「もっとお金を稼ぎたい」37%、「ワークライフバランスを改善したい」29%、「今の仕事では成長の機会がないと感じる」21%をあげている。
なお「転職やキャリアアップに際して、抱えている課題」に対してミレニアル世代は、「専門分野」という割合が特に多かった。
調査概要
- 【調査対象】18歳以上の就労者
- 【調査実施国】アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、シンガポール、オランダ、ブラジル、オーストラリア、メキシコ、アイルランド、スペイン、イタリア、日本、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、スウェーデンの17か国
- 【調査方法】オンラインアンケート調査(第三者調査機関Censuswideに委託)
- 【調査時期】2022年12月7日~12日
- 【有効回答数】22,985人(うち日本は1,026人)
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