積水ハウスと博報堂が共同プロジェクト、ビッグデータのAI解析で潜在意識を可視化

スマートホームサービスでのデータを活用、さまざまなサービス事業者にデータ提供

積水ハウスと博報堂は、共同プロジェクトを始めた、と9月20日発表した。積水ハウスが展開するスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウスタッチ)」を通じて蓄積したビッグデータをAI(人工知能)で解析し、居住者の無意識の「行動の源泉(潜在意識)」を可視化。同社が提唱する「プラットフォームハウス」構想の取り組みを進める。

プラットフォームハウスは「人生100年時代の幸せをアシストする家」。健康・つながり・学びのサービスを居住者に届ける。共同プロジェクトでは、PLATFORM HOUSE touchで蓄積した各種のデータをさまざまなサービス事業者に提供するデータベースを構築する。居住者のニーズが分かることで、各サービス事業者は、新サービスや既存サービスの強化が可能になる。

PLATFORM HOUSE touchは、窓シャッターの開閉や玄関ドアの施解錠など無意識の住まいの操作に関するデータを、間取りや家族構成とひも付けた住まい全体の生活の総合データ「生活ログ」として蓄積。個人情報を排してAIで解析して「生活モーメント」を推測・可視化する。生活モーメントは生活ログ単体や組み合わせて分かる居住者の特徴的な生活意識が現れる瞬間。

毎日の暮らしから居住者の無意識の可視化が可能になり、各データをサービス事業者に提供し、居住者に合ったサービスの促進につなげる。今年度内に解析プロセスをアルゴリズム化してAIによる解析を実現する。解析には事前に同意を得た居住者のデータだけ利用する。サービス提供者とデータ連動するが、提供するのはサービスを希望して同意した顧客分だけとなる。

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