詐欺サイト、「イオン銀行」を抜き「使えるくらうど見積」を騙るサイトが突如1位に【詐欺ウォール調べ・9月度】

秋シーズンで「えきねっと」「ETC」など交通系サイトを騙る詐欺が増加、インバウンド便乗詐欺も。

セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2023年8月度のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。

詐欺サイト検知数が600万の大台に、狙われたのは「法人向けクラウド」と「iPhone」か

それによると、2023年8月における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は633万670件で、2023年7月と比較し34万7,557件増加し600万の大台にのった。

フィッシングサイトをブランドで見ると、7月最多の「イオン銀行」は実数・構成比とも減少し、8月は突如「使えるくらうど見積」が1位となった。

「使えるくらうど見積」については、開発・販売元のアサクラソフトがすでに注意喚起を行っており、一過性のものでピークは過ぎたと考察されている。ただし法人向けクラウドを装い企業内個人を狙う詐欺は、他サービス含め今後も登場する可能性があり要注意だ。

その他では「えきねっと」「ETC利用照会サービス」が徐々に増加しており、秋の行楽シーズンを狙った詐欺サイトが拡大しているようだ。また7月3位・8月2位とずっと上位の「SAISON CARD」の動向も気になるところだ。

詐欺サイト検知数リポート推移
フィッシングサイトブランドランキング

カテゴリ別で見ると、「使えるくらうど見積」が狙われたことで「クラウドサービス」が20.17%と急増。「携帯キャリア」も大きく増加したが、これは9月にiPhone 15シリーズが新発売された影響と思われる。逆にボーナス商戦や夏休み需要を過ぎて「銀行」や「ECサイト」は相対的に減少している。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比(5ポイント以上上昇したカテゴリ:黄色、5ポイント以上減少したカテゴリ:灰色)

調査概要

  • 【調査対象】公的機関などから提供された詐欺サイトURL
  • 【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4。および以上)
  • 【調査時期】2023年8月8日、8月15日、8月16日
  • 【調査URL数】計293件
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