![](data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAABYAAAAXCAMAAAA4Nk+sAAAABGdBTUEAAK/INwWK6QAAABl0RVh0U29mdHdhcmUAQWRvYmUgSW1hZ2VSZWFkeXHJZTwAAAAwUExURbTe/2u9/2O19+f3/0qU1sbn/2Ol3qXW/5zW/63W/3O9/4zO/9bv/4TG/////////34tGU8AAAAQdFJOU////////////////////wDgI10ZAAABo0lEQVR42mLghwIeMIDxAAKIASrIzcTLzcvLyA4VBgggBoggLw8fGLByQSQAAggkzMrEysfMzcbGxsvKx8cOFgcIIKAwDxMzHy8LEzc3Ny8bGw8fA0gcIICAwow8fGxMnJycDEDEy8LKx87Jzw8QQAz8DBxgUQ6gAawcnLwszHyM/PwAAcTAz8jHysbOwc7BwMzMwM7BwcTGx8rODxBADDy8fGy83BzcHOwMQFEgBVTOxA8QQAw8nHwsvBxAPicfH5Dk5mbj5OPlAQggBh5WZhagT7h5gcJgmo2bj5sHIIAgwiAAEgYBsDBAADHwMPBBhNlhwpxAYYAAYuABuo8NxOWGCoNcyAMQQAz8XEAHcgEBBx8fiGJj4+Ph5QcIIAZ+dlagciAfpBooysLDx83KDxBAQM9z8TGzsTExgiEb0PNAxfwAAQQU5uTl4+NmAcoAw5CNmY+ZCRgZAAEECliQOA8oYIGO4OPhAgkBBBA4Gji5WPmggJ2JFSQCEEDQSGPn4mZlZWXgZeSE8AECiAEWqZzcQMdwwngAAQQX5keOeH6AAAMAlF8VLPn5lcgAAAAASUVORK5CYII=)
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第56回HCD-Netサロン「コンテキストサイエンスとHCD」開催のお知らせ」 からご覧ください。
HCDのサイクル(ISO 9241-210)で述べている「ユーザーの利用状況の理解」は、文脈的な理解の中からユーザー行動の背後にある真の意識や想い(インサイト)を読取ることを求めています。エスノグラフィが普及しつつある昨今、この趣旨は理解され実践されているようにも見受けられます。しかし実態は、表面的な特徴を捉えそれをユーザーの真の姿と早合点してしまう“強引な理解”のケースが散見されます。
例えば:
・訪問するユーザーの定義が不十分なまま訪問してしまう。
・1,2回訪問し短時間のインタビューを行っただけで、ユーザーのコンテキストを理解したつもりになってしまう。
・現製品やサービスの改善事項は見いだせるが、イノベーションにはなかなか結びつかない。
これらの問題を回避するためには、数週間から数か月という、比較的長期にわたる観察でこそ得られる“文脈的な理解”に、その糸口を求めることができます。観察スキルを高めるのは云うまでもありませんが、短期間の観察で生じる社会心理的な観察者効果の一種である「認知バイアス」などが、インサイトの読み取りにも悪影響を与えます。目的を「改善」に置くならば、現状の問題が一通り分かれば要は足ります。しかし「イノベーション」につなげるためには、“一通りの理解”では不十分であり、ブレークスルーには容易に結び付きません。
本サロンでは、“文脈的な理解”とはどういうことなのか、その核心を科学的視点で再確認します。東京工科大 大学院の上林氏には、マウスやスプレッドシートの発見、およびPARCの活動など、歴史的な事例をご紹介いただきながら、“文脈理解を踏まえたイノベーションへのヒント”についてお話しいただきます。また、富士ゼロックスの田丸氏には、サービス部門向けの情報配信サービス開発事例を通じて、エスノグラフィーによるサービスエンジニアの仕事に関する文脈理解、共創的なサービス開発プロセスについてお話しいただきます。
なお、本回のテーマでは、「サイエンス」という言葉を使用しています。主な期待は、「ユーザーの利用状況の理解」について科学的な解釈を共有することです。しかしもう一つのささやかな期待としては、企業活動としてエスノグラフィに取組んでおられる、UXデザイナーやHCD専門家の方々による社内啓蒙が進むことがあります。その一助となれば幸いです。
■日時:9月18日(金)18:20~21:00 (受付開始:18:00~)
■会場:東京工科大 蒲田キヤノンパス 3号館2階 30201教室
http://www.teu.ac.jp/campus/access/006648.html
■プログラム:
18:20~18:40
①エスノグラフィの「不適切な導入」について
(松原 幸行氏)
18:40~19:20
②文脈依存科学(コンテキストセンシティブサイエンス)に基づくイノベーション
(上林憲行氏)
休憩:19:20--19:30
19:30~20:10
③富士ゼロックスの取り組み
(田丸 恵理子氏)
20:10~20:50
④ディスカッション「イノベーションに向けて」
(上林氏・田丸氏・松原氏)
■定員:50名(先着順)
■参加費:HCD-Net会員:2000円・学生会員:1000円
一般:6000円
■参加申込方法:
タイトルを「第56回HCD-Netサロン参加希望」として以下の内容を
hcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。
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氏名:
所属先名:
会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生
電話番号:
メールアドレス:
参加費領収書の宛名:
※記載がない場合は所属先名で発行いたします。
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受付メールを事務局より返信いたします。参加費の支払い方法の案内は受付メールに記載されています。受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で届かない場合は事務局にご連絡ください。請求書をご希望の場合は本文にその旨と、請求書のあて先と郵送先をご指定ください。